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地上波アウト?な場面にオリジナルの迷言も 『ゴールデンカムイ』家永(桜井ユキ)の衝撃回も大絶賛!

『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』の4話が放送され、またも大きな盛り上がりと絶賛を集めています。今回は桜井ユキさん演じる「家永カノ」の素晴らしい再現度や、ある「オリジナルのセリフ」が話題となりました。

地上波では無理だった回?

『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』より、桜井ユキ演じる家永カノ (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW
『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』より、桜井ユキ演じる家永カノ (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

 WOWOWのドラマ『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』(原作:野田サトル)の第4話「殺人ホテルだよ全員集合!!」が2024年10月27日(日)に放送され、またしても大きな話題を呼びました。今回は原作マンガ第6巻のエピソードが描かれています。

 第七師団から離反した「尾形百之助(演:眞栄田郷敦)」が、「土方歳三(演:舘ひろし)」の一派に加わるきっかけとなる「茨戸の用心棒」のエピソードは、OADでしか描かれなかったアニメ版と同じく実写ドラマでも大幅カットとなり、冒頭7分程度で終わってしまいました。それを残念がる声もありましたが、代わりにその後の「札幌世界ホテル」のエピソードは数々の名場面、衝撃シーンがしっかりと再現されています。

 桜井ユキさん演じる「刺青囚人(アイヌの金塊の隠し場所の暗号が身体に刺青で彫られている)」のひとり「家永カノ」は、もともとは医師をしていた老人です。彼はさまざまな人を殺しては自分がそうなりたいと思う身体の部位を食べ、今は世界ホテルの美しい若女将の姿となって、改造を施したホテルの迷宮のような構造を利用し殺人を繰り返していました。4話ではそこに主人公「杉元佐一(演:山崎賢人)」一行と、土方一派にいる最強の柔道家「牛山辰馬(演:勝矢)」がやってきます。

 このエピソードは作中屈指の変態である家永と、彼(彼女)に欲情して性欲が爆発してしまった牛山が大暴れするため、かなり過激な場面が盛り込まれていました。牛山が家永に迫って壁に穴を作る場面、無理やりディープキスをするも舌を噛まれるシーン、べろべろに酔った牛山が地下の拷問部屋で拘束されていた「白石由竹(演:矢本悠馬)」を家永と勘違いして服を脱がし乳首を舐め回す場面、そして家永が「アシリパ(演:山田杏奈)」のきれいな青い目を欲しがり、寝ている彼女の眼球を舐めようとするシーンまで再現されています。あと少しで目を舐められてしまいそうな、ギリギリまで煽る演出が衝撃的です。

 また、牛山と杉元たちが初めて会ったあとに洋食屋で食卓を囲む場面では、酔ったアシリパが牛山の「男を選ぶときは……チンポだ」という言葉をきっかけに、彼を「チンポ先生」と呼ぶようになりました。ここは原作ファンの間でも再現されるか心配されていた部分で、「地上波だったらアシリパさんの飲酒シーンもチンポ先生のくだりもないんだろうな〜」などと、改めてWOWOWでの放送であることをありがたがる意見も出ています。

 その他、しっかりとセットが組まれて精巧に再現された世界ホテルの隠し扉などの仕掛け、ホテルの「断面図」を見せる演出、ホテル崩壊後のズタボロになった杉元たち姿から垣間見えるザ・ドリフターズのコントへのオマージュなど、この回も細かい部分の再現性が見事です。家永とほぼ同じ位置の口元にホクロがある桜井ユキさんの演技も、「家永の『もうダメだ、殺そう』の切り替えとか、『白石ウシロ~ッ』『あなたの完璧はいつだった?』の言い方すげぇよかった」「お色気女将と素の呟きとのギャップと間がすごい」「家永さんが時折、ジジイの顔をしていてすごかった」と称賛されていました。

 また、再現度だけでなく、毎話いくつかあるオリジナル要素も要注目です。途中で挟まれる杉元vs牛山の一戦では、BGMにモブキャラの客がレコードでかけていたオペラ『カルメン』のアリア「ハバネラ」が流れて、ある種ダンスのような格闘バトルが描かれました。

 そして、今回特に話題をかっさらったのは、牛山に助けられたあとの家永の回想に出てきた「若い男」のオリジナルの「名(迷)ゼリフ」でした。1か月前に中年男と若くてきれいな男がホテルに泊まった際、家永は若い男の血をいただこうと彼を捕まえて拷問します。

 マンガでも1コマだけ描かれていた通り、家永が大きな「天狗のお面」を持ち出してくると、男は恐怖におののきながら「その長い鼻で何するつもりだ」「じいちゃんが言ってたんだ 天狗だけはダメだって」と、原作にないセリフを口走ったのです。この若い男の正体は、続く5話で出てくる刺青囚人のヤクザの親分「若山輝一郎(演:渋川清彦)」が買った男娼でした。

 彼の祖父はいったいどんな体験をしたのか、家永がこの天狗で彼に何をしたのか、想像すると恐ろしくなってしまいますが、SNS上では「天狗だけはだめって…おじいちゃん孫になに教えてるんだ」「ちょいちょい訳分からんオリジナルセリフ入ってくるのじわる」「天狗だけはだめ、があとからじわじわくるね」「天狗だけはって……天狗以外ならええんか…?」「脚本家さんの筆がノリノリである」と、この場面が大盛り上がりを見せています。ちなみに男娼を演じたのは、ミュージカル版『刀剣乱舞』の「岩融」役で知られる佐伯大地さんです。

 原作にないのに「ありそう」と思ってしまうオリジナル場面やセリフも見事なドラマ『ゴールデンカムイ』の5話では、こちらもアニメではカット(後にOAD化)された「モンスター編」が描かれます。すでにこのエピソードのキーワード「親分と姫」もX(旧Twitter)でトレンド入りしており、またも盛り上がりそうです。4話終盤ではアイヌの占い師「インカラマッ(演:高橋メアリージュン)」も登場して、どんどん原作お馴染みのメンバーがそろっており、ドラマの残りのエピソード、さらにその後の続編にも期待が高まってしまいます。

※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」
※アシリパの「リ」、インカラマッの「ラ」は小文字

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ? 「白石ウシローッ!」「アシリパさんの大事なモノ舐めようとすんな」 こちらが美しいけど怖すぎる「家永(桜井ユキ)」の衝撃シーンです

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