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『トップをねらえ!』の「ガンバスター」最強説はガチ? そもそも最強って何だ!?

数あるロボットアニメから最強を決めるとしたら、あなたは何を選びますか? ガンバスター、それともイデオン? ロボットに限らず、さまざまなジャンルで繰り広げられる最強論争について考えてみます。

なんでも最強論争ってあるよね

「超合金魂 GX-34R ガンバスター バスター合金カラーVer.」(BANDAI SPIRITS) (C)BANDAIVISUAL・FlyingDog・GAINAX
「超合金魂 GX-34R ガンバスター バスター合金カラーVer.」(BANDAI SPIRITS) (C)BANDAIVISUAL・FlyingDog・GAINAX

『新世紀エヴァンゲリオン』で知られる庵野監督の作品のなかでも、『トップをねらえ!』は、いまだに根強いファンがいることで知られます。その人気の秘密はなんといっても主人公「タカヤ・ノリコ」と「アマノ・カズミ」のシスターフッドに努力と根性、そして圧倒的な戦闘力を誇る「ガンバスター」の存在が大きいでしょう。

 宇宙怪獣の群れを薙ぎ払うその「ガンバスター」は、いわゆるロボットアニメのロボのなかでも最強の一角として常に名前が挙がり続けています。しかし、果たして本当に最強といえるでしょうか。そもそも最強とはなんでしょうか?

●ロボの強さは設定で決まってしまうのか?

 巨大ロボに限らずあらゆるジャンルに最強論争はつきものです。なかでも最強のロボは何か、という議論は作品の枠を超えて長く続けられてきました。ロボの強さとは文字どおり戦闘力を意味します。戦わせたらどっちが勝つか、というシンプルで究極的な疑問だといえるでしょう。

 しかし最強論争は作品のスケールの影響が大きい議論です。『機動戦士ガンダム』の「ガンダム」と『超時空要塞マクロス』の「バルキリー」なら議論が成り立つ余地はありそうですが、惑星を切断できる「イデオン」とは戦闘力のスケールが違い過ぎて比較しようがありません。

 そもそもロボの動力それ自体が作品によって大きく異なります。『戦闘ロボザブングル』のウォーカーキャリアはガソリンエンジンで、「ガンダム」のモビルスーツは小型核融合炉で駆動しています。そして「ガンバスター」の動力源はブラックホールを使う「縮退炉」なので、両作品よりもさらに先進的です。宇宙怪獣の群れを蹂躙するのにふさわしい設定だといえるでしょう。

 しかし反物質を使う「対消滅エンジン」や人の精神力や魔法、謎のパワーで動くロボもあります。こうなると単純な科学力では比較できません。作品間の技術格差はあまりにも大きいのです。

 そして2024年現在のロボアニメにおいて、想像しうる最大スケールのロボは、原作設定を考慮したうえで、『ゲッターロボアーク』に少しだけ登場した「ゲッターエンペラー」か『天元突破グレンラガン』に登場する「超天元突破グレンラガン」でしょう。

「超天元突破グレンラガン」は宇宙を超える全長を誇る燃え盛る螺旋力の塊、赤いマントとでかいサングラスをつけたエネルギーの巨人です。ライバルの「アンチスパイラル」とは、超螺旋宇宙の決闘で銀河系を投げつけたり、宇宙開闢(かいびゃく)に匹敵するエネルギーをぶつけたりと、次元を超えた超スケールの戦いを繰り広げました。これ以上のスケールの作品はなさそうです。ロボの最強論争はここで終了、ということでよいでしょうか。

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