『ワンピ』魚人島の海王類が語っていた「2人の王」って誰? 候補となるのは3人
人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』には、いまだ回収されていない伏線がいくつか存在します。例えば「魚人島」の付近にいた海王類が語っていた「2人の王」が、いったい誰のことを指すのか、気になっている読者も多いのではないでしょうか。
海王類が言っていた「2人の王」ってもうひとりはルフィ?
人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』は、さまざまな箇所に散りばめられた伏線と、その鮮やかな回収が魅力のひとつといえるでしょう。なかでも、長く謎のままである伏線の回収には、多くの読者が心待ちにしているはずです。では、TVアニメの再編集版として放送される「魚人島」関連のいまだ未回収の伏線には、どのようなものがあるのでしょうか。
例えば「魚人島編」で登場した人魚「シャーリー」の占いは、読者が気になっている未回収の伏線のひとつとしてあげられます。シャーリーの占いは抜群の的中率を誇り、子供のころに「人魚姫は10年後に生まれる」という占いをして的中させていました。
また、968話にて魚人島の付近にいる海王類たちが「ぼく達の王が生まれるよ…」「遠い海でも生まれるね………」「2人の王がまた出会う日を クジラ達も喜んでいる」と話していました。この「2人の王」のうち、ひとりはシャーリーが予言していた人魚姫の「しらほし」で間違いないでしょう。ただ、もうひとりの王はいまだ謎のままです。
ネット上に飛び交っている考察のなかで可能性が高いと考えられるのが「ジョイボーイ」でした。というのも、海王類の会話で「2人の王がまた出会う」とあり、「2人の王」は以前に会っていたことが分かります。過去の王のうち、ひとりはしらほしの先代の人魚姫と考えられ、その先代の人魚姫と会っていたと思われる人物がジョイボーイです。
ジョイボーイは『ONE PIECE』の世界で語られぬ歴史である「空白の100年」を生きた人物です。人魚姫とかかわりがあったようで、魚人島にある「歴史の本文(ポーネグリフ)」にはジョイボーイから人魚姫に向けた謝罪文がつづられていました。
しかし、ジョイボーイはすでに他界しており、その生まれ変わりと考えられる人物が主人公「モンキー・D・ルフィ」です。「ワノ国編」で当時四皇の「カイドウ」との戦いで、瀕死のルフィが「にかっ」と笑い復活した際、ワノ国の近くに来ていた「ズニーシャ」が「ジョイボーイが…!! 帰ってきた!!!」と語っています。
このように、ルフィ=ジョイボーイと仮定すると、ルフィは「もうひとりの王」なのかもしれません。
もうひとつの可能性として「2人の王」のひとりは「ネフェルタリ・ビビ」と考えられています。ビビは「アラバスタ王国」の王女であるため、海王類のいう「王」という言葉と一致します。また、彼女は「世界会議編」でしらほしと会っていますし、「2人の王がまた出会う」という海王類の言葉通りになっています。
ビビは年齢も18歳と、しらほしと近い年齢です。海王類が「2人の王」について話していたときにはビビもしらほしも生まれておらず、海王類の「遠い海でも生まれるね」という言葉とも一致します。
さらに、世界会議編では天竜人の最上位と考えられる「イム様」がしらほしの写真にナイフを刺し、ビビの写真を見つめているシーンが描かれています。このシーンにどのような意味が込められているのか、まだ明らかになっていませんが、しらほしとビビの写真が描かれていることからも「2人の王」に何かしら関係してくる可能性もあります。
最終章に突入した『ONE PIECE』で「2人の王」について明かされるのはいつになるのでしょうか。もしかしたら、そのヒントが魚人島編に隠されているのかもしれません。アニメの再編集版を楽しみつつ「2人の王」について明かされることを期待して待ちましょう。
(LUIS FIELD)