強すぎるアムロ・レイ、やっぱりおかしい! 「アムロの鬼畜な言動」で打順組んでみた
「ガンダム」シリーズに数多登場したパイロットたちのなかで最強といえば、必ずアムロの名前は挙がることでしょう。その強さが「おかしい」と評される彼は、その言動にもちょっとおかしなところがあります。
機械オタクとして敵MSの弱点まで見抜く恐ろしさ
アニメやマンガにスゴい腕前のパイロットは山ほどいますが、強さに対して「おかしい」という形容詞が付くのは、『機動戦士ガンダム』の「アムロ・レイ」くらいでしょう。
反射神経や、銃の狙いをつけるエイム力などでずば抜けた能力を持つキャラは珍しくありません。が、それらは大抵、「相手の能力を上回っている」だけです。アムロの「おかしさ」は超絶能力プラス、考え方や戦闘スタイルが常人の発想を飛び越え、純粋な戦闘民族としか思えないところです。パンツ一丁で機械いじりをしていた、内気な少年はどこにいったのでしょう。
そうした一面の傍証といえるであろう、アムロの鬼畜な言動で打線……だと9つは多すぎるため、5つを厳選して見ていきます。
1.「相手がザクなら人間じゃないんだ」 (『機動戦士ガンダム』)
第2話にて、「シャア・アズナブル」が駆る彼専用の「ザク」にビームライフルの照準を向けたときのセリフです。この前に生身のシャアたちへ乱射した際には全弾、外しており、その時は激しく呼吸を乱していました。
このセリフはふたつの解釈ができます。ひとつは「倒すのはザクであり、人間を殺すわけではない」ということです。いかにも人間らしいですが、一方でアムロは第1話での初めての戦闘から、コックピット狙いで(コロニー内での核反応炉の爆発を防ぐためとはいえ)確実に人間を仕留めようとしていました。
もうひとつは「マトとしてザクの方がでかいから、人間より当てやすい」ということです。どのみち、「パイロットは生かして帰さない」結果には変わりなく、初めてモビルスーツに乗った少年の発想ではありません。命についての割り切りが、もはや超人です。
2.「大丈夫だ。モビルスーツ1機取り逃がしたけど」 (『機動戦士ガンダム』)
第29話にて、取り逃した相手はシャアの「ズゴック」です。数か月前に戦場デビューしたばかりの少年が「赤い彗星」から逃げるどころか「邪魔をするな、シャアを討たせろ!」とやる気満々でした。
しかも「邪魔」した相手はジオン軍の隠し玉「ゾック」であり、アムロにとっては初見の敵MSです。完全に不意打ちでアムロの「ガンダム」を襲ったはずが、ビームライフルで撃ち抜かれて瞬殺されていました。
そもそも、初めて見たゾックのコックピットがどこにあるか、なぜ分かったのか……といえば、おそらく「機械いじりが好きでMSの構造に詳しいから」とも推測されます。知識量のあるオタクがパイロットとして弱点を冷静に見抜く、恐ろしすぎますね。
3.「たかがメインカメラをやられただけだ」 (『機動戦士ガンダム』)
最終話で「ジオング」の胸部をビームライフルで撃ち抜いたあと、ガンダムの頭部をふっ飛ばされた時の名セリフです。撃ち抜き時に「違うか?」と言っているのは、自分の分析とコックピットの位置が違っていたことをほのめかしており、シャアはジオングの設計者に命を救われました。
視覚で相手がとらえられなくても問題ない時点でおかしいのですが、その後にガンダムから降りて自動操縦に切り替え、「ジオングヘッド」に攻撃を当てた「ラストシューティング」もおかしいでしょう。アムロ本人ではなく学習型コンピュータが自動でやったと思われますが、そのような殺意の高いコンピュータを育てたアムロは何なのでしょうか。