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もうガンダムでよくね? それでもガンダムを名乗らないMS3選…「ガンダム」とは?

「ガンダム」シリーズに登場するモビルスーツには、いわゆる「ガンダムタイプ」というカテゴリがあるものの、その境界は実に曖昧なものです。ほぼ「ガンダム」なのにそうは名乗っていないものを見ていきましょう。

「あれもこれもガンダム」の一方で

ほぼガンダムその1。「HG 1/144 リ・ガズィ」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
ほぼガンダムその1。「HG 1/144 リ・ガズィ」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

「ガンダム」シリーズには、実にたくさんの「ガンダム」を名乗るモビルスーツ(MS)が登場する一方、どう考えてもガンダムタイプなのにそうは名乗っていない機体もちらほらと見られ、「そもそもガンダムとは」という議論は尽きません。

●RGZ-91 リ・ガズィ

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場した「リ・ガズィ」は、そうした「ガンダムを名乗らないガンダム」のひとつといえるでしょう。

 こちらは、「Zガンダム」の変形機構を一部オミットし、低コストでの量産化を目指し開発された機体です。機体性能は「バイオセンサーを積載した効果もあって、スペック上はオリジナルのZガンダムに匹敵する性能を達成できた」(BANDAI SPIRITS「MG 1/100 RGZ-91 リ・ガズィ」取扱説明書より)といいます。「ガンダム」を名乗っても何ら不思議はないはずです。

 そのわりに、劇中では「ガンダムもどき」呼ばわりされています。そもそも名前が「リファイン・ガンダム・ゼータ」の略であり、確かにもうちょっとでガンダムを名乗れたのにそうしなかった「もどき」といえるのかもしれません。

●ARX-014S シルヴァ・バレト・サプレッサー

「リ・ガズィ」ほど「ほぼガンダム」でもガンダムを名乗っていないとなると、改めて「そもそもガンダムとは」と考え込んでしまうことでしょう。『機動戦士ガンダムNT』に登場した「シルヴァ・バレト・サプレッサー」もそうした考えさせられる機体のひとつです。しかも前作『ガンダムUC』の主人公「バナージ・リンクス」の搭乗機で、なぜ「ガンダム」を名乗らないのかがわからないほどです。

 この機体は『ガンダムUC』に登場した「ARX-014 シルヴァ・バレト」を改修したもので、そのシルヴァ・バレトは、「ハマーン・カーン」が率いたネオ・ジオンのMS「AMX-014 ドーベン・ウルフ」を改修した機体になります。このドーベン・ウルフからの改修の際に、いわゆるガンダム顔となりました。

 さらに出自をさかのぼると、ドーベン・ウルフの原型となるのは「ORX-013 ガンダムMk-V」で、これは「MRX-009 サイコ・ガンダム」の小型化に成功したものです。実に由緒正しいガンダムタイプといえるでしょう。

●「LRX-077 シスクード」

 このように、ガンダム顔で由緒も正しいにもかかわらずガンダムを名乗らないMSがある一方で、一部では「目がふたつ付いていて、アンテナが生えてればみんなガンダム」などと語られているように、「ガンダムタイプのMS」には厳格な定義などないのかもしれません。

 ところが、その「目がふたつ」すら満たしておらず、しかもガンダムを名乗っていないのに、ガンダムタイプとして扱われているMSも存在しました。そうした機体のひとつが、2002年に発売されたワンダースワンカラー専用ソフト『SDガンダムGジェネレーション モノアイガンダムズ』(バンダイナムコエンターテインメント)が初出の「シスクード」で、「モノアイガンダム」と通称されています。

 元々ティターンズの機体だったものを、後にエゥーゴが強奪、運用するという、まるっきり「ガンダムMk-II」のような経歴があり、カラーリングも黒が基調のティターンズカラーと、トリコロールのエゥーゴカラーが存在します。

(マグミクス編集部)

【画像】こちら「えっ、ガンダムじゃないの?」という声が聞こえる「シルヴァ・バレト・サプレッサー」と「シスクード」です(4枚)

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