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小学生には不可能だった『マイティボンジャック』真クリア カセットは貴重品なのに…

1986年4月24日、テクモ(現・コーエーテクモゲームス)からファミコン用ソフト『マイティボンジャック』が発売されました。たくさんのマップが複雑に組み合わされ、セーブもごく限られた条件でしかできません。「プレイしたことはあるけれど、クリアしたことがない」ファミコンソフトの代表格に。

クリアした記憶がない『マイティボンジャック』

『マイティボンジャック』(テクモ)
『マイティボンジャック』(テクモ)

 1986年4月24日に発売されたファミコン用ソフト『マイティボンジャック』は256個のマップが複雑に組み合わされている上に隠し要素も多く、さらにはセーブもごく限られた条件でしかできません。そのためクリアは難しく「プレイした記憶はあるけどクリアした記憶がない」カセットの筆頭格となりました。『グラディウス』とどちらを買うか悩んだあげく『マイティボンジャック』を購入し、あまりの難しさに投げ出した経験を持つライターの早川清一朗さんが当時の記憶を語ります。

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 小学生の頃、ファミコンのカセットは貴重品でした。「コロコロコミック」や「週刊少年ジャンプ」などに掲載されたわずかな情報から想像を膨らませ、「これは面白そうだ!」と思い極めて母親にねだり、たまたま買ってもらえたらそれがどんなクソゲーであろうとも、徹底的にやりこむ。それがファミコン時代の日常でした。

 そして筆者にとって、おねだりに成功した数少ないタイトルのなかのひとつが『マイティボンジャック』です。ほぼ同時に発売された『グラディウス』とどちらを買ってもらうか真剣に悩み、シューティングゲームは『ゼビウス』を持っているからと言う理由で『マイティボンジャック』を選んだような覚えがあります。買ってもらったときは当然大喜びしたのですが、ほどなくして筆者は『マイティボンジャック』がどんなゲームなのか嫌と言うほど知ることになりました。

 強力なジャンプで画面内を飛び回り、連打で下降速度を調整しながら敵をかわして爆弾を取り、宝箱の上でジャンプしてアイテムを集めて敵をコインに変えて点数を稼ぐ。マップごとのゲーム性については当時としては非常に良くできているゲームではあったのですが、途中で必ず何かの謎にひっかかり、詰まってしまうのです。そのままゲームオーバーになると、最初からやり直し。詰まりの原因を探るだけでもとんでもない時間がかかってしまうので、家にTVが一台しかない状態では、どうにもなりませんでした。

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