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小学生には不可能だった『マイティボンジャック』真クリア カセットは貴重品なのに…

「水晶玉」のありかが分からず…

『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』 (C) 2014ハピネット / ガスコイン・カンパニー
『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』 (C) 2014ハピネット / ガスコイン・カンパニー

 この時代、攻略本がなければ自力で作るしかありません。方眼紙にマップを書いたりメモを残したりして、じわじわと『マイティボンジャック』世界の謎を解き、奥へと進んでいきます。家でできないときは友達の家に押し掛けてファミコンを借りてまでプレイを続け、最終的にはワープを繰り返して王様を助けて一応クリアすることができたような記憶があります。

 しかしこのゲームには、お姫様を助ける真のエンディングが存在していたのです。これがとんでもない難関でした。 真のエンディングを見るためには隠しアイテムの「水晶玉」が必要だったのですが、いくら探しても場所が分からず、時間ばかりが経過していきます。

 そしてあの日がやってきました。

『マイティボンジャック』が発売されてから約1月後の5月27日に、『ドラゴンクエスト』(以下、ドラクエ)が発売されたのです。後に国民的RPGとなる『ドラクエ』シリーズの第一作です。

 とはいえ『ドラクエ』も最初から大人気だったというわけではありません。「週刊少年ジャンプ」で少し特集されていたくらいでしたが、じわじわと「このゲームは面白い」とうわさが広まっていったのです。

 筆者が『ドラクエ』を購入したのは発売してからしばらく経ってのことでしたが、その面白さにあっという間に夢中になり、『マイティボンジャック』を放り出してしまったのです。攻略用の方眼紙も『ドラクエ』のダンジョンマップとふっかつのじゅもん用に転用され、その後『マイティボンジャック』をプレイすることはなく、数年後にはファミコンショップに捨て値で売ってしまった記憶があります。

 昔懐かしい『マイティボンジャック』のことを思い出したのはそれから20年近く経過し、ゲームバラエティ番組『ゲームセンターCX』で有野課長が楽しげにプレイしているのを見たときでした。

「ああ、そうだった。こういうゲームだったなあ」と、小学生時代に戻った気分で楽しませてもらいました。今はもう、あんな難しいゲームをプレイするだけの気力はありませんが、公開されている攻略動画を見て、「ああ、あのときこんな便利なものがあればなあ」とも思いつつ、全身全霊で自力攻略を試みた日々を懐かしんでいます。

(ライター 早川清一朗)

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