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「ガンダム」歴代主人公で最強パイロットは? 筆頭候補のふたりは初陣からヤバかった

「ガンダム」シリーズの主人公たちのなかで最強のパイロットといえば、まず名前が挙がるのは「アムロ」と「カミーユ」ではないでしょうか。どっちが強いのか、比較するポイントのひとつとして、それぞれの初陣を振り返ってみました。

やべぇヤツは最初からヤバかった!

2005年5月28日公開『機動戦士ZガンダムI 星を継ぐ者』ビジュアル (C)創通・サンライズ
2005年5月28日公開『機動戦士ZガンダムI 星を継ぐ者』ビジュアル (C)創通・サンライズ

「ガンダム」シリーズの歴代主人公で誰が最強パイロットか、という議論が尽きることはないものの、そうした話題で必ず名前が挙がるのは「アムロ・レイ」と「カミーユ・ビダン」ではないでしょうか。

 直接対決はないため単純な技量比較は難しいものの、そもそもの素質をはかる意味で「初めての戦闘」は重要かもしれません。

●アムロ・レイの場合

 アムロの初陣は、TVアニメ『機動戦士ガンダム』の第1話「ガンダム大地に立つ」にて描かれました。

 スペースコロニー「サイド7」へ「ジオン公国軍」の「ザクII」が侵攻し、民間人だったアムロはその戦乱に巻き込まれます。一般住民への被害が拡大するなか、偶然「ガンダム」のマニュアルを手にしたアムロは、ザクを止めるべく「やってみるさ」とこれを起動させるのでした。

「ガンダム」の装甲や性能に助けられつつ、アムロは2体のザクを撃破します。最初こそマニュアル片手だったものの、1体目のザクの爆発でコロニーの壁に穴があいたことを気にかけ、2体目はビームサーベルでそのコックピットを貫くという戦いぶりでした。

「なんて攻撃の仕方だ」(テム・レイ)、「おびえていやがるぜ、このモビルスーツ」(ジーン)といったありさまから、3分未満でザク2体撃破です。ガンダムそのものの性能という利があったとはいえ、その冷静さや適応能力、状況判断能力には、のちに歴代最強パイロットの一角として数えられる才能の萌芽がうかがえるといえるでしょう。

●カミーユ・ビダンの場合

 カミーユの初陣は、TVアニメ『機動戦士Zガンダム』の第2話「旅立ち」にて描かれます。

 地球連邦軍の軍閥組織「ティターンズ」のパイロット「ジェリド・メサ」とのいさかいで基地に拘束され手荒な尋問を受けていたカミーユは、反地球連邦組織「エゥーゴ」の「クワトロ・バジーナ」による「ガンダムMk-II」奪取作戦で生じた混乱に乗じ脱走、そのなかで「ガンダムMk-II」3号機に乗り込みました。

 そのままクワトロたちに協力する流れかと思いきや最初にしたことは、尋問の担当者をいたぶることでした。頭部バルカンを威嚇射撃し、おびえきった相手を前に「ざまぁないぜ!」と高笑いする姿は、実年齢の17歳よりも幼く見えたことでしょう。端的にいってしまえば「やべーヤツ」です。

 初の対MS戦はその直後、対ガンダムMk-II戦でした。クワトロたちに対し味方であることを告げると、「証拠を見せてやる」と、その場にいたもう1体のガンダムMk-IIに突撃、これを速やかに無力化します。コックピットからパイロットを下ろし、クワトロたちの作戦を成功に導いたのです。

 カミーユは元々モビルスーツの操縦にたけており、加えて連邦の技術士官である父親のコンピューターから、ガンダムMk-IIの操縦について情報を得ていました。モビルスーツを生け捕りにするという、撃破するより高度なミッションをこなせたのはそうした背景があるからで、この点でアムロとの比較はできないでしょう。

 それよりも注目すべきは、この一連の戦闘のなかで、現場に居合わせた「ブライト・ノア」たちがニュータイプ特有の感応波のようなものを何度も感じていたとことです。のちに「最強のニュータイプ」といわれるようになるカミーユもまた、(その人格のナイーブすぎる部分も含め)初陣からその兆しを大いに見せていたといえるのではないでしょうか。

(マグミクス編集部)

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