全話無料公開中『ここはグリーン・ウッド』 男性も愛読、手元に揃えたくなる!
「花とゆめ」創刊46周年記念として2020年5月1日(金)から4日(月・祝)まで、那州雪絵先生の『ここはグリーン・ウッド』が「マンガPark」にて全話無料公開。少女マンガながら、男性ファンも多い作品です。個性的なキャラクターたちがそろった、『グリーン・ウッド』の魅力を振り返ります。
姉が買っていた『ここはグリーン・ウッド』
「花とゆめ」創刊46周年記念として2020年5月1日(金)から4日(月・祝)まで、那州雪絵先生の『ここはグリーン・ウッド』(以下、グリーン・ウッド)が無料で公開されています。少女マンガとして連載されていた作品ですが、男性からの人気も高く、OVAやイメージドラマ、ラジオドラマなどさまざまなメディアミックスが展開されました。海外でも高い人気を誇り、2008年にはテレビドラマ化もされています。連載当時、姉が買った単行本で『グリーン・ウッド』を知り、後に自分でも単行本をそろえるほどハマった経験を持つライターの早川清一朗さんが、思いを語ります。
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姉や妹がいる男性であれば、子供の頃、家に普通に少女マンガがあった人は多かったと思います。筆者にもマンガ好きの姉がいたので、子供のころはよく貸し借りをしていました。特に印象に残っている漫画としては、樹なつみ先生の『OZ』や岡田あ~みん先生の『お父さんは心配性』、なかじ有紀先生の『小山荘のきらわれ者』、川原由美子先生の『前略・ミルクハウス』などいろいろありますが、特に面白かったと感じた作品のひとつが、『グリーン・ウッド』だったのです。
さて、その『グリーン・ウッド』がどんなマンガなのかと言いますと、全寮制の名門男子高、私立緑都学園を舞台に繰り広げられる、学生たちの青春物語です。
物語は、初恋の人・すみれちゃんが唯一の肉親である兄と結婚する不幸に見舞われ、猛勉強の末に緑都学園に入学した主人公兼ヒロインの蓮川一也(以下、蓮川)が、一か月遅れで男子寮の「緑林寮」ことグリーン・ウッドにやってくるところから始まります。
ここで出会った個性豊かな寮長・池田光流(以下、光流先輩)とその親友で生徒会長の手塚忍(以下、忍先輩)、女性にしか見えない如月瞬(以下、瞬)たちと共に蓮川が繰り広げる学生生活は、いろいろと大変そうではありますが本当に楽しそうで、こんな生活ができたらと憧れた記憶があります。特に同年代の人間だけで送る寮生活というものにとても興味を惹かれましたが、残念ながら筆者は学生時代に寮生活を経験することがなかったので、今でもどういうものなのか知りたいと思っています。