『セーラームーン』を見るなら無料配信中の今! TV局に抗議が殺到した回も…
漫画家のmatchさんによる描き下ろしエッセイ。YouTubeで無料配信中のアニメ『美少女戦士セーラームーン』への尽きない愛を込めて、セーラー戦士のキャラクター紹介、おすすめの話数を紹介してくれました。
右を見ても左を見ても美少女!
漫画家のmatchさん(@ninjamatch)がTwitterで公開している、レポートマンガ『#レポっした』の出張版描き下ろしエッセイ。
matchさんが愛してやまないアニメ『美少女戦士セーラームーン』について、熱く語ってくれました。
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こんには、matchです。
突然ですが皆さんは「美少女」はお好きですか? 私は大好きです。
ご存知でしょうか。右を見ても、左を見ても、美少女しかいない、そんな素敵なアニメがこの世にはあるのです。
そう、『美少女戦士セーラームーン』のことですね。
東映動画が誇る平成前半のビッグアニメコンテンツ、それが『美少女戦士セーラームーン』です。講談社「なかよし」にて連載されていた、武内直子先生の『美少女戦士セーラームーン』を原作としてアニメシリーズが展開されました。当初は低予算での制作ながらも、個性豊か、野心あふれた技術スタッフたちの手腕により、老若男女を引き付けるアニメとなり、国内のみならず、40か国で放送され日本のアニメーションとして幅広い層に影響を与えました。
実は2020年4月24日から、1週間に10話ずつセーラームーン公式YouTubeチャンネルにて、アニメが更新されているのです。令和にもなって90年代のアニメを~? と渋るそこの君! 令和だから見るんじゃないか!
YouTubeで改めて見られる、こんなうれしいことはありません。これはもう実質新作ではないでしょうか。今季の覇権待ったなし。
この記事では、「キャラクター(セーラー戦士)」「おすすめの話数」をまとめて、すっごく簡単にご紹介したいなと思います。
※注1 今すぐ見られるように、セーラームーン公式YouTubeにて配信されている、または今後更新される予定の、無印(46話)、R(43話)、S(38話)のなかより選出しました。続く、作品紹介、キャラクター紹介もその3シリーズからなる準拠となっております。
※注2 オススメの話は個人的主観で選んだものとなります。あしからず。正直、全話オススメですよ!
※注3 劇場版の配信はないそうなのですが、有料配信サイト等では見られるので、アリ判定ということでよろしくお願いいたします。
キャラクター紹介
太陽系戦士と、外部太陽系戦士をメインに紹介します。ストーリーの根幹になるネタバレはしていないので、ご安心を(たぶん)。これさえ押さえておけば、入試もバッチリです。
●月野 うさぎ/セーラームーン
みなさんご存知「セーラームーン」。セーラー戦士であり、当作品の主人公。月を見たら思い出そう。
ムードメーカーであり、続く4人のセーラー戦士はみな彼女に惹かれて友達になっていきました。「泣き虫うさぎ」とあだ名が付くほどに、だめだめな女の子だったのですが、回を増すごとに泣いていた頃が懐かしいと思うほど、成長を遂げていきます。
●水野 亜美/セーラーマーキュリー
IQ300の頭脳をもつ、セーラー戦士たちのブレイン担当。IQのインフレが激しい。「勉強1番、勉強2番。3、4がなくて、5に勉強」を地で行くほどの、超弩級の勉強マニア。天然ボケをかます一面もあるが、清楚で頭脳明晰を擬人化したような存在。
アニメ雑誌「アニメージュ」におけるキャラクターグランプリ(1992)では女性部門において優勝をもぎ取った。おめでとうございます。
●火野 レイ/セーラーマーズ
実家が神社なためお手伝いで巫女さんをやっている。霊感に強くおまじないや祈祷ができる。一見クールビューティーかと思いきや、うさぎちゃんに並ぶ、明るく元気で正義の心を持った熱血漢という側面も持ち合わせている。そんなのもう好きにならざるを得ない。時折、一人称で自身を「レイちゃん」と言うことがある。かわいすぎんか?
●木野 まこと/セーラージュピター
太陽系の中で木星が一番大きいことに由来して、セーラー戦士の中で一番身長が大きい。腕っぷしが立つためスケバンのような粗野な言葉遣いをすることもあるが、炊事家事はなんでもござれのとても家庭的な女の子。好きな食べ物はチェリーパイ(かわいい) 惚れやすい性質で、いつも恋愛を望んでいるものの、なぜかモテない。どうなってんだオイ!!!!! 見る目がねえ!!!!
●愛野 美奈子/セーラーヴィーナス
たぶんセーラー戦士のなかでもトップクラスに快活な女の子。セーラームーンが戦士になる前から、ただひとり戦士として活動していたこともあり、当初は頼れるリーダー的存在だったが、回を増すごとに天真爛漫から自由奔放に変化していき、何人(なんぴと)も彼女を止められる者がいなくなった。爆発力がある劇薬の様なキャラクター。そこがかわいい。
●冥王 せつな/セーラープルート
神秘的な魅力を持った大人の女性。「時空の扉」の番人であるため、気軽に扉から離れられず、ほかの戦士たちとは一歩引いた場所で見守ることが多い。出番そのものが少ないのが玉に瑕。とても貴重な存在であることには間違いない。なくてはならない存在。
●海王 みちる/セーラーネプチューン
個展を開くほどの画家であり、演奏会も務めるほどの著名なヴァイオリニスト。”美女”です。登場時はなぜか、ヴァイオリンの表面でレモンをリフティングしながら弾きこなすという、二度見必見のスゴ技を披露してくれた。まさしく才色兼備の才女であらせられる。海のように穏やかで広い懐を持つが、時折、逆巻くことも。「天王はるか」といつも一緒にいる。
●天王 はるか/セーラーウラヌス
男なのか、女なのか、そんなことは気にするな。作中屈指のイケメンと名高い”美”を心行くまで堪能してください。セーラー戦士の中で壁ドンが一番似合うキャラだともっぱらうわさされている。「海王みちる」とおよそいつも一緒におり、彼女らが現れると必ずと言っていいほど、画面にバラの花びらが舞い散り上がる。近所の花屋は多いに儲かっていることでしょう。
●土萠 ほたる/セーラーサターン
黒タートルネックがおそらく世界一に合うのではないかと、もっぱらうわさされている。病弱、薄幸、ミステリアスさを全て煮詰めて完成したものがこちらになります。陰翳礼讃のような美意識から産まれた影を併せ持った、大変希少な少女。冥王せつな同様、設定の都合上、活躍の場が限られているのがもったいないところ。