あの件、回収されたよ!『ワンピ』めっちゃ時を経て明かされた初期の「気になる描写」
連載25年を超える長編マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』では500話以上を経て伏線が回収されることも多く、その壮大な物語展開に多くのファンが魅了されています。なかには、今後さらに謎が解き明かされそうな伏線回収もありました。
コミックス1巻1話から、1000話以上超えて発覚した秘密も

人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』(著:尾田栄一郎)は、連載開始から25年以上経つ長編マンガです。同作では、初期に詳細や理由が明かされることがなかったちょっとした発言や描写に関して、のちに驚くような秘密があったことが明かされ、ファンの間で大きな話題を呼ぶことが多々あります。今回は詳細が明かされるまでかなり時間がかかった、かつての「伏線?」のような描写を振り返ります。
コミックス34巻319話では、元「海軍大将」の「青キジ」こと「クザン」が、主人公「モンキー・D・ルフィ」に対し「お前のじいさんにゃあ…おれも昔…世話になってね」と意味深な発言をしています。ルフィの祖父とは「海軍の英雄」と呼ばれる「モンキー・D・ガープ」で、「マリンフォード頂上戦争」後にクザンが海軍を辞めたこともあり、ガープとの関係は明かされないままでした。
ガープとクザンの具体的な関係性が明かされたのはコミックス107巻1087話のことで、ふたりの修行の回想シーンなど、クザンにはかつて自ら志願してガープの弟子になった過去が明かされます。ようやく明らかになった事実を知ったファンからは、「クザンはガープの弟子だったのか…… 元の関係に戻って欲しいよ」など、現在は海軍と「黒ひげ海賊団」という敵対する立場になってしまった彼らの関係を惜しむ声も出ています。
また、コミックス25巻233話で初登場した、当時「王下七武海」のひとり「バーソロミュー・くま」は、その手に「聖書(バイブル)」を持っていました。その理由は長らく秘密のまま物語は進みます。そして、彼がなぜ、どのような聖書を持っているのか明らかになったのは、コミックス108巻1096話のことです。くまの実家は教会であり、また幼少期のくまが「ゴッドバレー事件」で犠牲になった人びとを思い、祈りを捧げる場面が描かれました。
さらに1098話では、くまの娘「ジュエリー・ボニー」が読んでいる本のタイトルに「○○IBL」と書かれており、これも聖書(bible)である可能性も考えられます。くまと聖書の関係を知ったファンからは「くまが人の苦労や痛みを肩代わりしていたのも、自分を犠牲にしていたのも、生い立ちに関係していたとは。辛いなあ」と、苦労と受難に満ちたくまの人生に思いを馳せる声があがっていました。
また、1巻1話での何気ないセリフが、実は重要だったというケースもあります。1話で幼少期のルフィが食べてしまった「ゴムゴムの実」は、もともとシャンクスたちが「敵船から奪った」ものだとされていました。そして、101巻1017話で、彼らは「『世界政府』の船から「護送中の『ゴムゴムの実』を奪った」と判明したのです。
赤髪海賊団がどんな目的でゴムゴムの実を奪ったのかはいまだ不明ですが、ゴムゴムの実の別名が「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル:ニカ」と判明した今、やはりくまも信仰していた「太陽神ニカ」の重要な力が欲しかった可能性が高そうです。ルフィがそれを食べてしまったのは偶然なのか、それも狙いだったのか、今後のさらなる真相解明に注目が集まります。
(LUIS FIELD)