『ガンダム』の「コロニー落とし」トレンド入りで広まる疑問「あれ人が乗ってんの?」
『ジークアクス』の好調を受けてか、「コロニー落とし」がSNSでトレンド入りし、これにまつわる様々な話題が交わされていました。ファーストガンダムのOP、気づいていましたか?
落とされるコロニーの住人って…?

2025年1月22日お昼ごろ、SNS上で「コロニー落とし」なるワードがトレンド入りしました。分かる人にはすぐ分かるものの、分からない人には謎だったことでしょう。
こちらはアニメ「ガンダム」シリーズではおなじみのワードで、宇宙空間において人間が居住できるよう建設された巨大な「スペースコロニー」を、質量兵器として地球上などへ落とすことを意味します。
●『機動戦士ガンダム』のOPが実は「コロニー落とし」説
そのコロニー落としの模様は、たとえばアニメ『機動戦士ガンダム』の第1話冒頭で描かれています。ところがそれ以前に、視聴者はコロニー落としの様子を目にしているかも、という説があります。
第1話の冒頭より前というとオープニング(OP)になりますが、上記の言説はまさにそのOPにコロニー落としが描かれていると指摘しているのです。
『機動戦士ガンダム』のOPは、暗く描かれた地球(と思しき星)の右側に丸く光るものが現れるところから始まります。地球の後ろから太陽が顔を出した日の出の様子にも見え、アニメ制作会社の名前を連想した人もいることでしょう。
ところがその後、その光球は一定サイズから大きくならず形をキープし、そして光球から光の線が地球の辺縁に沿って円を描くように走っていく、という描写が続きます。日の出というには少々、奇妙な描写といえ、ということは、これは何らかの爆発の閃光なのではないか、と推測されるわけです。
地球の大きさに比較すると、閃光の大きさは相当なものがありました。そして我々は、その大きさが腑に落ちるかもしれない、(宇宙世紀における)大規模な破壊行為を知っています。「そう、つまりはコロニー落としだよ!」……というわけです。
そうなると我々は毎話、コロニー落としの光を眺めてから本編を観ていたことになりますね。
●ジオンが落としたコロニーに人は乗っていないから人道的←まちがい
その「落とされたコロニー」について、SNS上では「(居住していた)人が乗ったまま落とされたのか」という話題が広まっていました。
話題になっていた「落とされたコロニー」がどの作品のものかは不明ですが、上記した『機動戦士ガンダム』冒頭の、ジオン公国軍が実施したコロニー落とし「ブリティッシュ作戦」に関しては、少なくとも生きた人間を乗せたまま落とすようなことは、していないようです。
ジオン公国軍、人道に背く真似はしていなかったのかと思いきや、「死んだ人」は乗っていたといいます。一説によると、落としたコロニーの住人は事前に毒ガスを注入して虐殺したといい、その作戦に従事していたのが『機動戦士ガンダム0083』の「シーマ様」こと「シーマ・ガラハウ」だとか。
コロニーを、「生きた人を乗せたまま落とすこと」と「あらかじめ殺してから落とすこと」のどちらがより人道的かという点については……まぁ、どちらもアカンでしょう。
なお、一連の歴史を共有する「宇宙世紀」シリーズの映像化された作品において、コロニー落としは全部で4回、実施されています。
(マグミクス編集部)