『翔んで埼玉』を大ヒットさせた「GACKT伝説」 1日1食、炭水化物なしのヤバすぎるストイックさ
お正月の人気番組『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日系)でも人気のGACKTさんですが、テレビに出演するのは「年間5本」と決めているとのこと。自身の希少価値を高めることで、ブランド力を高めているわけです。独自の美学を持つGACKTさんにまつわる、さまざまな伝説を紹介します。
日本人の差別意識を暴いた社会派コメディ

「壮大なる茶番劇」を謳い、興収37.6億円のミラクルヒットを記録したのが実写コメディ映画『翔んで埼玉』(2019年)です。物語の舞台を関東から関西へ移した続編『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』(2023年)も興収17億円のヒット作となり、映画関係者たちを驚かせました。
2025年2月8日(土)の「土曜プレミアム」(フジテレビ系)では、『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』を地上波初オンエアします。放送枠は21時~23時30分と通常より30分拡大しての、本編ノーカット放映となります。
日本人が隠し持っている「差別意識」をあけすけに描いた『翔んで埼玉』ですが、魔夜峰央さんの原作コミックと同様に、映画でも徹底的にギャグとして「対立構造」を笑い倒しています。あまりのバカバカしい内容に、ディスられている側の埼玉県民や滋賀県民がリピーターとなり、ヒットを後押ししています。
また、「埼玉解放戦線」を率いる麻実麗役に、アーティストとして活躍するGACKTさんを起用したこともヒットの大きな要因となりました。高校生の麻実麗をGACKTさんが演じることで、現実世界とは異なるファンタジー度がいっきに高まりました。東京都知事の息子・壇ノ浦百美を演じた二階堂ふみさんとともに、キャスティングの勝利だと言えそうです。
狂気すら感じさせる「GACKT流」役づくり
GACKTさんは沖縄出身、1973年生まれです。今なお、20代のころと変わらないビジュアルとボディをキープしています。かつては毎日4時間、最近は2時間程度だそうですが、基礎トレーニングを欠かしません。食事は1日1食で、炭水化物は取らないそうです。アスリート並みのストイックさをずっと持ち続けている、恐るべき精神力の持ち主です。
著書『GACKTの勝ち方』(サンクチュアリ出版)のなかで、「お腹がどうしても空いたから必要な分だけ食べる、というのは悪いことじゃない。だが、朝食の時間だから、昼食の時間だからと、自分の体と語り合うこともせず、家畜のように食べなきゃとやたら口にモノを詰め込んでいるヤツが世の中には多すぎる」とGACKTさんは語っています。
アーティストにとってステージが闘いの場であるように、俳優にとっては撮影現場が闘いの場になります。GACKTさんは映画の撮影中は食事を摂らず、ナッツ類かプロテインなどを少し摂取するだけだそうです。空腹でいることで、感覚を研ぎ澄ませているようです。
役づくりに関しても、GACKTさんは独特なものがあります。1月31日から劇場公開が始まった青春アクション映画『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』で、GACKTさんは主人公たちの前に立ち塞がるラスボス・御堂静を演じています。冷血非道なこの役を演じるにあたって、GACKTさんはお抱えのデンタリストに頼み、犬歯を磨いてもらい、鋭く尖らせています。
劇中、御堂静が笑って歯を見せるシーンはほんの一瞬しかありません。GACKTさんの役へのなりきりぶり、いやそれ以上の狂気に近いものすら感じさせます。