『ドラクエ』都市伝説かと思ったら本当だった! ただし試すのは「めっちゃ疲れる…」
「ドラゴンクエスト」シリーズについては、あたかも本当にありそうな「デマ」が語られてきました。ところが、「ウソかと思ったら本当だった」という逆のパターンもあったのです。
試してみるのもなかなかしんどい、本当だった都市伝説

「ドラゴンクエスト」シリーズについては、あたかも本当にありそうな「デマ」が語られてきました。たとえば、ファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』では、父「オルテガ」が「キングヒドラ」に勝つ場合がある、というものです。内部データにオルテガが勝利した場合のセリフが用意されていたことが分かったものの、実際にゲーム中で使われることはありませんでした。
ところが、「ウソかと思ったら本当だった」という逆のパターンもありました。スーパーファミコン版でのリメイクで、「戦闘中に勇者たちが疲れ切ってしまう」という現象があります。戦闘で65535ターンが経過すると「○○たちは つかれきって しまった!」というメッセージが流れ、全滅扱いになってしまいます。
いまではYouTubeなどでツールを使うなどして実際にプレイしている人の映像を観ることができますが、ファミコンやスーパーファミコンの時代には自分で試してみるか、友達のプレイを見るくらいしかありませんでした。当時は本当かウソかはっきりせず「デマでは?」と思っていた人も多いようです。
ファミコン時代はそれこそ突拍子もないデマが多く、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』では、「カジノのスロットをやる前、うまのふんを使うと当たりやすくなる」という説がありました。これは簡単に実行できるので、実際に試してみて、ガッカリしたプレイヤーが続出したことでしょう。
使っても何の効果もない「うまのふん」は「きっと何かがあるに違いない」とプレイヤーの想像力をかき立てたのでしょうか。ファミコン版で「幻の第6章がある」というウワサも、第5章でラスボス「デスピサロ」を倒す際、うまのふんを使うことが第6章に進める条件だという、根も葉もないものでした。PlayStationでのリメイクで、クリアデータが「6章」と表示され、ピサロが仲間になるイベントが追加されました。もちろん、うまのふんはいっさい関係がありません。
一方、実際に効果があるものとして、『ドラクエ4』には、「8逃げ会心」などと呼ばれる裏技があります。敵から8回「にげる」と、そのあとの味方の攻撃が全て「会心の一撃」になるというものです。いまでは有名な裏技ですが、実際に試すのが困難なことから都市伝説のような扱いがされたのかもしれません。
絶対に「にげる」が成功しないボス敵相手に試すことができますが、8回も逃げるのはなかなか骨が折れます。逃げ続ける間、全滅してしまわないように、回復もしなくてはならず、正々堂々と挑んだほうがラクなのでは? などと思ってしまいます。
(マグミクス編集部)