もしもUFOや宇宙人に遭遇したら? 美女エイリアンが挑発するSF映画3選
2020年春、米国の国防総省が「未確認飛行物体」の映像を公表したのに続き、自衛隊では「宇宙作戦隊」が発足し、SF愛好家たちは盛り上がっています。地球外生命体は果たして実在するのでしょうか。地球人のイマジネーションを刺激してやまない、魅力的なエイリアンたちが登場したSF映画を紹介します。
UFOの映像をペンタゴンが公表

2020年4月27日、米国の国防総省が「未確認飛行物体」の映像を公開し、話題を呼びました。不審な物体が海の上を高速で飛行し、空中で回転する様子を映し出した3本のモノクロ映像でした。NHKもこのニュースを報道し、日本の防衛省では航空自衛隊のF15戦闘機などが未確認飛行物体(=UFO)に遭遇した場合の対処手順を定めることを検討するそうです。
河野太郎防衛大臣は「自衛隊のパイロットが、万が一遭遇したときの手順をしっかりと決めておきたい」と、4月28日の記者会見で語っています。地球の言語が通じるかどうか分からないUFOが領空侵犯した場合、自衛隊がどのように対処するのか、ちょっと気になるところです。
UFOがもし宇宙から飛来してきた人工物だとしたら、UFOを操る地球外生命体も存在するということになります。地球外生命体はいったいどんな姿をしており、何を目的としているのでしょうか。もし、地球外生命体が想像を絶する美女だったら、地球人(主に男性)はどう対処することになるのでしょうか。美女エイリアンが登場したSF映画3本を紹介します。
●男をメロメロにする美女エイリアン…『スペースバンパイア』

美しいけれど、とても恐ろしいエイリアンが登場するのが『スペースバンパイア』(1985年)です。淀川長治さんが解説をつとめた「日曜洋画劇場」(テレビ朝日系)でも放送されました。ドキドキしながら観た覚えのある人は多いのではないでしょうか。『悪魔のいけにえ』(1974年)などのB級ホラー映画で人気を誇ったトビー・フーパー監督と、SF映画の金字塔『エイリアン』(1979年)の脚本家ダン・オバノンとのタッグ作です。
ハレー彗星が地球に接近し、彗星の近くに巨大な謎の宇宙船が発見されるところから物語は始まります。宇宙船のなかには、全裸姿の美女エイリアン(マチルダ・メイ)が眠っていました。
地球に回収された美女エイリアンは、英国の宇宙センターで目を覚まし、その美しさに魅了された警備員たちの精気を吸収してしまいます。美女エイリアンは夜の街へと姿を消し、ミイラ状態となった警備員もバンパイアとして蘇り、次々と犠牲者が増えていくのです。
●宇宙からのDNAをもとに生まれた美女…『スピーシーズ』
妖艶さでは、『スピーシーズ 種の起源』(1995年)に登場したシル(ナターシャ・ヘンストリッジ)も忘れられません。シルは遠い宇宙から送られてきたDNA情報をもとに、実験で生まれた新種の生命体です。
実験施設を脱走したシルは、瞬く間に美女へと成長。シルの行く先々で、男たちが餌食となります。シルが変身したクリーチャーのデザインを、『エイリアン』の造形を担当したH・R・ギーガーが手掛けたことも話題となり、『スピーシーズ』は人気シリーズとなりました。美女の誘惑には、くれぐれも気をつけたいものです。