フジテレビ日枝氏「土下座」の真相に反響 『サザエさん』トラブルに「原作軽視」の声
マグミクスが配信した「フジ日枝氏の土下座騒動」を伝える記事に、原作リスペクトの重要性を訴える声が相次いでいます。「本が売れているのはテレビのおかげだ」というアニメ『サザエさん』制作サイドの発言をめぐり、原作軽視という意見も見られます。
長谷川毬子氏の「厳格な対応」に評価も

マグミクスでは、「フジテレビ・日枝久氏が土下座!? 放送中止の危機だったサザエさんのトラブルとは?」と題し、一連のフジテレビ問題を通じて渦中であり、フジテレビ取締役相談役、フジ・メディア・ホールディングス取締役相談役を務める日枝久氏の「土下座エピソード」を紹介しました。
記事では、フジテレビと『サザエさん』をめぐるさまざまなトラブルを取り上げました。とくに読者から反響があったのが、原作者・長谷川町子先生の実姉であり、版権管理を一手に担っていた長谷川毬子氏が激怒したという、プロデューサーによる「本が売れているのは、TV番組のおかげだ」というニュアンスの発言をめぐる騒動です。多くの読者から原作軽視への警鐘を鳴らす声が集まりました。
原作とメディアミックスの関係性について「いつの時代でも原作へのリスペクト不足なTV関係者はいる。0からオリジナルを生み出す大変さをもっと理解するべき」という意見に多くの共感が集まっています。
また、「TVドラマも映画も最近はマンガ原作の作品ばっかり」との指摘も。「0から面白いオリジナルを考える才能のある人が漫画家に多い」という分析とともに、制作側の原作依存体質を指摘する声が相次ぎました。
一方で、メディアミックスの効果を認める意見も。TVのおかげで本や音楽といった作品が売れるということは、昔もいまも変わらないという指摘に、多くの読者が理解を示しています。ただし、それは原作軽視を正当化する理由にはならないという意見が大勢を占めています。
このほか興味深いのは、長谷川毬子氏の「厳格な対応」を、時代背景から評価する声も多く見られた点です。終戦直後から『サザエさん』の版権を守り続けた功績について、「漫画家のマネージャーという仕事も存在しなかった時代に体張って作者を守っていた」という指摘には、多くの共感が集まりました。著作権管理や商標、メディアミックスの概念がいまほど確立していない時代に、先駆的な役割を果たしたという評価が目立ちます。
現在、アニメやドラマの原作となるマンガ作品は増加の一途をたどっています。そのなかで、50年以上前に起きた『サザエさん』をめぐるトラブルは、原作とメディアミックスの関係性について、改めて考えさせる機会を提供しているようです。
(マグミクス編集部)

