「板野サーカス」を再現した『スーパーロボット大戦α』 戦闘アニメに釘付けに!
2000年5月25日、バンプレストからプレイステーション用ソフトとして『スーパーロボット大戦α』が発売されました。これまでの『スパロボ』から設定が変わり、忙しい社会人でも楽しめる仕様となっています。
戦闘シーンのアニメーションに目が釘付けに

2000年5月25日にバンプレストから『スーパーロボット大戦α』が発売されてから、今日でちょうど20周年を迎えます。それまでの『スーパーロボット大戦』(以下、スパロボ)から設定を一新してフルアニメーションの戦闘シーンや戦闘スキップなどを導入し、より迫力を増しながらも忙しい社会人がプレイしやすいよう配慮がなされ、高い人気を獲得しました。秋葉原の街頭で戦闘シーンを見て、感動した記憶を持つライターの早川清一朗さんが当時を語ります。
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筆者は学生時代にプレイした『第三次スーパーロボット大戦』から『スパロボ』にハマり、以降『EX』、『第四次(S)』、『魔装機神』、『新スーパーロボット大戦』『スーパーロボット大戦F/完結編』と発売されたシリーズを片っ端から攻略し続けていました。
しかしながら社会人になり、あまりゲームに時間を割けなくなると共に、思ったようなやり込みプレイもできなくなり、徐々に「『スパロボ』の新作だからやる」心境になっていたのです。
「スパロボ」シリーズの売りのひとつである戦闘シーンも、プレイ時間が限られている状況では、思うように楽しむこともできません。最初は喜んで見ていても、徐々に「ああ、スキップしたいなあ」という気持ちが強くなっていたのが現実でした。
『スーパーロボット大戦α』(以下、スパロボα)の発売が発表されたときも、使える時間の関係上、プレイするかどうかはかなり迷いがありました。『超時空要塞マクロス』が新規参戦するというのでかなり気になってはいたのですが、過去、スパロボを制作してきた「ウインキ―ソフト」が外れ、バンプレストの子会社である「バンプレソフト」が開発を行うと知ったことも、不安を後押ししていました。
しかし、それからしばらく経った時のこと。確かパソコンのパーツを買いに立ち寄った秋葉原の中央通り沿いのゲーム店の前に、異様な人だかりができていたのです。皆が夢中になって何かを見ているので、視線を同じ方向に向けてみると、そこに映し出されていたのは、『スパロボα』のデモムービーでした。
そこには、かつて見たことがないほどの、素晴らしい戦闘アニメーションが映し出されていたのです。