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【漫画】娘の態度に怒りが止まらない! 思いを伝えると…意外な”ひと言”に「心が震える」

ある日、娘の態度につい怒りを感じてしまった母。なかなか怒りが収まらなかったので、その理由や、怒りを感じるときのパターンを自分なりに分析してみると……。Instagramで公開されたマンガが、「目からウロコが(泣)」「子育てって本当に難しいですよね」と話題の作者、「武馬瑠美」さんにお話を聞きました。

娘に対して怒りを感じる母、パターンを分析すると?

マンガ「子への怒りが収まらなかった話」のカット(武馬瑠美さん提供)
マンガ「子への怒りが収まらなかった話」のカット(武馬瑠美さん提供)

 娘の態度に怒りを感じた母が、その理由を探ってみたときのことを描いたマンガ「子への怒りが収まらなかった話」が、Instagramで1000以上のいいねを集めて話題となっています。

 娘の態度につい怒りを覚えた母。その理由や、怒りを感じるときのパターンを自分なりに分析してみると、子供の頃の思いが原因ではないかと気付きました。それを娘に話してみたところ、意外な言葉が返ってきて……。読者からは、「子供が黙っているってそういうことだったのか」「まるで自分たちを見ているかのようでした」「お互いを理解し合うためにも、対話って大切ですよね」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、「子育てサポーター」として活動しながら、Instagramでマンガを発表している「武馬瑠美」さんです。武馬瑠美さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー「ばあばを悲しませたくなかったんでしょ?」、娘さんからこの言葉をいわれたとき、どのような気持ちになりましたか?

 驚きました。そして、「分かろうとしてもらえることって、こんなに心が震えるんだ」と感じました。

 私もそうでしたが、幼い子供は誰もがみんな「お母さんに笑顔でいてほしい」と思っているはずです。「大好きなだけなのに」「分かってほしいだけなのに」「悲しませたくないだけなのに」と。そんな思いを親に伝えきれないまま大人になった方、親になった方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。娘からの言葉は何十年のときを超えて、いまの私だけでなく、幼い頃の私に対しても教えてくれたような、そんな感覚でした。

ーーその後、娘さんはうまく言葉で気持ちを表現できるようになってきましたか?

 なってきました。先日も「帰りたくない!」「お友達と車で帰りたい!」と、なかなか幼稚園の駐輪場から動いてくれないときがあったのですが、自分の思いを素直に言葉で表現できていたので、「よくいえた!」と感心しましたね。

ーーこのエピソード以外にも、娘さんにどう対応すれば良いのか、悩んだ出来事はありましたか?

 娘は幼稚園に通っています。延長保育にも行ってもらっているのですが、先日「もう延長保育へは行かない」と宣言されました。「なぜ、行きたくないのか」について聞くと、冷静にいくつかの理由を教えてくれました。「工夫してみたり、努力したりしたけれど、どうにもならないの!」と、そのどれもが納得できる理由ばかりでした。私も仕事をしているので、とても悩みましたが、「自分がもし娘の立場なら、行きたくないな」と思ったのと、娘の心身の不調が少し気がかりだったので、思い切って延長保育を一度止めることにしました。

 一つひとつの選択に正解はないと思いますし、迷うこともたくさんあります。しかし、何が正解か分からないからこそ、選択したことを「これで良かったんだ」と思えるようにしていくことが大切だと思うんです。「違ったかも」と思ったら、軌道修正していけばいい。だからこそ、「いまはこう思っているけれど、また変わるかも。難しいから私も考えてみる」と、選択に迷ったときはその都度娘に話すようにしています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

 今作に対する共感のコメントをたくさんいただきました。なかには、「子供は子供なりに考えていることが必ずあって、それをうまく表現できる子とできない子がいますよね」「寄り添って話を聞いてあげること、本当に大事だなと思います」など、今作を通じて皆さんが気付いたことに関するコメントもいただきました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?

 2023年の夏頃からです。主に娘との何気ないやり取りや子育ての息抜きになるような内容、子育てのサポートにしていただけたらうれしいようなことなどをマンガにしています。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 自分の心が大きく揺れた出来事だったからです。子育てサポーターとしての仕事柄、「親になると自分の『怒り』とどう向き合うべきか分からない」という相談をよく受けます。これまで、たくさんのお母さんたちの相談を受けてきましたが、「いわれたことをきちんとこなすことが良い」とされてきた世代だからなのか、「自分の感情としっかり向き合ってきた」というお母さんが少ないのかも、と感じています。だからこそ、今作を通じて「こんなやり方もあるよ」「こんなケースもあるよ」と知ってもらえたら、誰かのヒントになると思ったんです。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 私のオンラインコミュニティに参加する親御さんたちや、そのお子さんたちとのやり取りをマンガにしてみたいですね。よく皆さんの気持ちや子供に対するおすすめの対応の仕方などを、イラストや図にして分かりやすく説明する機会があるのですが、マンガにすることでより俯瞰(ふかん)でき、たくさんの方により分かりやすく伝わるかなと思うからです。

(マグミクス編集部)

【マンガ本編】娘の態度に怒りが止まらない! 思いを伝えると…意外な”ひと言”が

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