「あんた誰ぇ?」変わりすぎて視聴者困惑 劇的変貌を遂げたアニメの主人公たち
アニメ作品において、キャラクターの見た目は作品のイメージにも繋がる重要な要素です。しかし、その見た目を劇的に変貌させて視聴者を戸惑わせているものもありました。
劇中で激変してしまった主人公たち

アニメ作品の多くはキャラクターを印象付けるため、なるべく容姿、髪型、服装などに大きな変更を加えないようにしていると聞いたことがあります。また、少しの変更を加えるだけでも毎回いろんな角度のデザインを作らなければならなくなり、非常に手間がかかってしまうでしょう。
制作速度も重要なアニメ作りにおいて、そんな手間は少しでも減らしたいというのが制作サイドの思いです。その一方で、物語の進行中に劇的に容姿が変化したキャラクターもいます。今回は“主人公キャラクター”に絞り、急激にビジュアルが変化した3人をご紹介します。
●『SAKAMOTO DAYS』
現在放送中の『SAKAMOTO DAYS』は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2020年より連載中の、鈴木祐斗先生による同名マンガを原作としたTVアニメです。元・伝説の殺し屋である「坂本太郎」が、愛する家族との平和な日常を守るため、仲間とともに迫りくる刺客と戦う物語が展開されます。
コンビニ店員だった「坂本葵」に恋したことで殺し屋を引退、そして結婚し子供も生まれ、「坂本商店」を経営しながら平和な日常を送っていた坂本の姿は、現役の頃の面影はすっかりありません。某バスケットボールマンガの監督を彷彿とさせる、ふくよかな体型へと変貌していました。
しかし、襲い来る殺し屋たちとの戦闘でカロリーを多量に消費することによって、現役時代のようなスリム体型へと激変! ただ、戦闘をしてお腹が減ったと食事量をもとに戻すと、再びふくよかな体型に戻ってしまうのでした。
●『NO.6』
先日、14年ぶりの新シリーズがスタートすると発表されて話題となった『NO.6』の主人公「紫苑」も、物語のかなり序盤で容姿を激変させて視聴者を驚かせたひとりです。
あさのあつこ先生が手掛ける150万部超えのベストセラー近未来SF小説をTVアニメ化した『NO.6』は、世間知らずな超エリートの「紫苑」とテロリストの「ネズミ」が運命的に出会うところから始まります。偽りの理想都市「NO.6」を崩壊させる少年たちの戦いを描いた内容が人気を博しました。
とある容疑をかけられ警察に連行された紫苑でしたが、ネズミに助けられ、一緒にNO.6の「西ブロック」へと逃走します。その移動直後、紫苑の首に激痛が走り、途端に苦しみだします。紫苑は「殺人蜂」に寄生されてしまったのです。
ネズミが素早く処置したため一命は取り留めたものの、紫苑は後遺症のせいで髪の色素が抜け落ち、さらに左の足首から首までのほぼ全身に蛇が這ったような紅い跡が残ってしまいます。
●『HUNTER×HUNTER』
『HUNTER×HUNTER』の主人公「ゴン=フリークス」の激変した姿は、もはや説明もいらないくらい有名ですよね。
「キメラ=アント」の強敵「ネフェルピトー」に襲われた際、自分たちを逃がすために犠牲となった「カイト」の死を知り、ゴンは絶望します。憎しみと怒りに染まったゴンは、ピトーを倒せるまでの年齢に急成長を遂げました。
その変化はすさまじく、身に着けていたタンクトップと短パンがはち切れんばかりに筋肉が膨れ上がり、ムッキムキに。さらに、あふれ出るオーラによって、自身の背丈以上に伸びた髪は天に向かって真っすぐと逆立ちます。顔つきも精悍になるのですが、その目に光は宿っておらず、彼の絶望を表していました。
その異様な姿を見て、とてもじゃないが呼び捨てにはできないと、ファンの間では「ゴンさん」と呼ばれています。
(米田果織)