「三密」になってしまうボードゲーム コロナ禍でも1人で楽しむ方法とは?
ボードゲームは室内でひとつのテーブルを囲んで遊ぶため、「三密」の状態になってしまいます。禅寺の住職であり、ボードゲームジャーナリストでもある小野卓也さんが、大勢で集まれないコロナ禍の最中でのボードゲームの楽しみ方をアドバイスします。
ボードゲームファンはコロナ禍をどう過ごす?
禅寺の住職であり、ボードゲームジャーナリストでもある小野卓也さんが、大勢で集まれないコロナ禍の最中でのボードゲームの楽しみ方をアドバイス。ボードゲームファンは、この危機をどのように過ごせばよいのでしょう?
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――2020年、世界は新型コロナウィルスの危機に包まれた! 海外からの輸入は枯れ、ボードゲーム会は裂け、全ての愛好者が死滅したかのように見えた。だが、ボードゲームは死滅していなかった!
ボードゲーム愛好者にとって未曾有の事態が今年訪れました。3月に開催予定だったゲームマーケット2020大阪(インテックス大阪、昨年は6900人が参加)、4月に開催予定だったゲームマーケット2020春(東京ビッグサイト、昨年は2日間で25000人が参加)が相次いで中止となり、全国に150店舗ほどあるボードゲームカフェは3月から相次いで臨時休業、ボードゲームサークルも会場となっている公民館などが使えず開催できない状態が続いています。
ボードゲーム関連のイベント中止は世界中でも相次いでおり、アメリカ、ドイツ、イギリス、韓国などで主要なイベントは6月まで軒並み中止。7月以降のイベントも中止や延期が発表されて始めています。
ボードゲームは室内でひとつのテーブルを囲んで遊ぶため、密閉・密集・密接のいわゆる「三密」を回避することが難しく、大勢でプレイしているのが明るみに出ると自粛警察がやってくる始末。こんな厳しい状況で、ボードゲーム愛好者はどうやって毎日を送っているのでしょうか?
筆者のTwitterアカウントで「ここ最近、同居家族とボードゲームをする機会は増えましたか?」というアンケートを行い、634名の方に回答をいただきました。結果は「同居家族なし 22%」「増えた 20%」「減った 10%」「変わらない 48%」。前回のコラムでは家族と遊ぶ話をしましたが、5人に1人は同居家族がおらず、いたとしても一緒に遊べる人はそれほど多くないと見られます。そこで今回は、ひとりでボードゲームを楽しむ方法を考えてみましょう。
テレビゲームなら分かるけれど、ボードゲームをひとりで? どうやってできるのでしょうか?