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口を開けただけで「ヤッバ」 実写版で人気女優が演じた衝撃サイコパスキャラ

人気マンガに登場するサイコパスなキャラクターは、実写化の際にはその再現度が作品の良し悪しを左右する重要なポイントになります。なかには、そうしたキャラを演じ、高く評価された人気女優もいました。

特注のマウスピースで原作を再現?

黒島結菜さん(2019年12月、時事)
黒島結菜さん(2019年12月、時事)

 人気マンガには個性的なキャラクターが数多く登場し、実写化の際には誰がその役を演じるのかと、多くの原作ファンの注目を集めます。なかには、美しい女性のサイコパスキャラを演じ、その怪演が高く評価されたキャストもいました。

●『夏目アラタの結婚』

 2019年から「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載されたマンガ『夏目アラタの結婚』(作:乃木坂太郎)は、2024年9月に実写版の映画が公開されています。

 児童相談所で働く「夏目アラタ(演:柳楽優弥)」は、連続バラバラ殺人事件の被害者の息子から、「まだ見つかっていない父親の頭部のありかを聞き出してほしい」と頼まれ、犯人の死刑囚「品川真珠(演:黒島結菜)」との面会に臨みました。その場でアラタは、面会を終えようとする真珠をなんとか引き止めようと結婚を申し込み、その後次第に事件の真相に近付いていく、というストーリーです。

 アラタを演じた柳楽さんの演技はもちろんのこと、真珠役の黒島さんもさわやかなイメージとはまったく異なる狂気的なキャラを怪演し、多くの観客から称賛の声が集まりました。

 過食で太ってしまった真珠のピエロ姿を特殊メイクで再現した冒頭部分も驚きでしたが、さらに衝撃的だったのは真珠の特徴である「ガタガタの歯並び」を特注のマウスピースで5か月間かけ、自分の歯で再現している点です。

 また、真珠の過去や、彼女は本当に殺人鬼なのか、という点も物語を引っ張る要素となっており、二転三転するストーリーのなかで黒島さんが見せる演技も要注目です。

●『羊とオオカミの恋と殺人』

 裸村先生のマンガ『穴殺人』が原作の映画『羊とオオカミの恋と殺人』(2019年)は、大学受験に失敗した青年「黒須越郎(演:杉野遥亮)」と、アパートの隣人「宮市莉央(演:福原遥)」の恋愛模様が描いています。

 莉央は一見するとかわいらしい普通の女の子ですが、殺人に快楽を感じるシリアルキラーという裏の顔があり、越郎は偶然にも彼女の犯行現場を目撃してしまいました。そして、越郎は危険だと分かりつつ、人を殺め続ける彼女の異常性に惹かれていくのです。

 莉央役を演じた福原さんに関して、NHKの教育番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』に出演していた子役時代の印象が強い人も多かったようで、作中で容赦なく人の喉を切り裂き、笑顔で殺人を繰り返すアブノーマルな役柄に衝撃を受けたという声が続出しました。

●『美食探偵 明智五郎』

 2015年から「Cocohana」(集英社)にて連載されたマンガ『美食探偵 明智五郎』(作:東村アキコ)は、2020年に日本テレビ系でドラマ化されました。

 本作は、美食家の主人公「明智五郎(演:中村倫也)」が、毎話起こる殺人事件を「食」を通じて解決していくサスペンスです。作中では最大の悪役「マグダラのマリア」を、小池栄子さんが演じ、その演技力が話題となりました。

 マリアは明智に陶酔し、「彼に会いたい」という衝動から殺人に手を貸したり、自ら手を下したりする恐ろしいキャラです。序盤は物静かな主婦だったものの、次第に妖艶な雰囲気を漂わせる殺人鬼へと豹変していく様を見事に再現した小池さんの演技は、原作ファンからも好評を博しました。

 明確な悪役でありながら、マリアと明智の関係は複雑で、彼を助けたり、キスをしたりする場面も描かれています。どのような結末を迎えるのか最後まで予測不能な展開も、大きな見どころです。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ? これ黒島結菜さん本人の歯? こちらが口開けただけで「こわっ」となるサイコパスキャラの実写版です

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