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リメイクでは「ド直球セリフ」も変わった? 気まずい場面もあった平成のマンガ原作ドラマ

女子高生の下着姿にムフフなビデオ、ド直球なセリフなど、いまほどコンプライアンスが厳しくなかった平成のドラマには、アダルトなネタもよくありました。家族で一緒に観ていたがために、お茶の間に気まずい空気が流れたという人も多いのではないでしょうか。

気まずい空気も古き良き思い出?

鈴木保奈美さん(2019年5月、時事通信フォト)
鈴木保奈美さん(2019年5月、時事通信フォト)

 いまは深夜枠でもない限り、ドラマのお色気描写はなかなか見られませんが、ひと昔前の平成ドラマでは家族団らんの時間帯でも過激な場面がよく流れていました。直接的な場面以外でも、セリフでとんでもないワードが飛び出ることもあり、たびたびお茶の間に気まずい空気が流れたものです。マンガ原作のヒットドラマの、ちょっと過激だった場面を振り返ります。

●『GTO』

「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された藤沢とおる先生のマンガ『GTO』は、少年誌の作品でありながら過激な描写が多いことでも知られています。1998年放送のドラマ版はマイルドな内容に改変されているものの、家族で見るにはちょっぴり勇気がいるドラマでした。

 主人公の「鬼塚英吉(演:反町隆史)」は、元暴走族の新任教師です。さまざまな問題を抱える生徒たちに真っ向からぶつかっていく学園ドラマで、いじめやスクールカーストといった鉄板のテーマも扱っています。

 さらに、当時はいまほどコンプライアンスも厳しくなかったため、第1話から女子生徒が下着姿で鬼塚を誘惑したり、アダルトなビデオ映像が流れたりと、ドキドキするシーンもたびたび登場しました。鬼塚が己の貞操を初体験用にとってある避妊具で証明する場面では、子供に「あれなに?」と聞かれて焦った親も多かったのではないでしょうか。

 そもそも鬼塚が教師を志したきっかけも、「女子高生と付き合いたい」という邪(よこしま)な願望でした。

●『ホットマン』

 反町さんの主演作では、2003年に放送された『ホットマン』もなかなか過激な場面がありました。きたがわ翔先生の人気マンガが原作で、わけありな6人家族の絆と成長を描いたホームドラマです。反町版『ひとつ屋根の下』として反響を呼び、後年にはスペシャル版やパート2が放送されるほどの人気作でした。

 主人公の「降矢円造(演:反町隆史)」は、4人の異父兄妹と、4歳の愛娘と暮らす6人家族の大黒柱です。円造はアトピー性皮膚炎を患う娘の育児に奮闘するかたわら、多感な時期の兄妹たちとのいさかいも絶えません。そうした数々の困難を乗り越え、少しずつ家族との絆を深めていきます。

 一見すると家族で楽しく見られそうなドラマですが、ところどころ気まずいシーンがありました。なかでも印象的なのが第10話で、円造の妹「降矢志麻(演:小西真奈美)」が会社で上司に乱暴され、衣服をビリビリに破かれてしまうシーンが登場します。必死に抵抗しながら泣き叫ぶ志麻の姿は痛々しく、未遂とはいえかなりショッキングな場面でした。

●『東京ラブストーリー』

 90年代を代表するトレンディードラマ『東京ラブストーリー』は、柴門ふみ先生の同名コミックスが原作です。主人公の「永尾完治(演:織田裕二)」と同僚の「赤名リカ(演:鈴木保奈美)」を中心に展開される本作は、「月曜の夜は街からOLが消える」と評されるほどの社会現象となりました。

 複雑にからみ合う恋愛模様、予想外の結末など、ドラマの見どころはさまざまですが、なかでも特筆したいのがリカのストレートな愛情表現です。特に第3話終盤で完治に向けて発したあまりにも有名なセリフ「ねえ、セックスしよ!」は、直球すぎる誘い文句でした。

 ちなみに2025年1月期のドラマ『ホンノウスイッチ』でも似たようなお誘いのシーンがありますが、そこでは主人公がヒロインに「小和、しよ」と語りかけ、行為については濁しています。また、2020年に制作された令和版『東京ラブストーリー』では、石橋静河さん演じるリカのセリフの語尾が「しよっか?」になるなど、わずかにマイルドな誘い方に変更されていました。あそこまで直球で口説き落とすのは、「平成版」赤名リカの特権なのかもしれません。

(ハララ書房)

【画像】え…っ? 「34年前の鈴木保奈美さんビジュアル強すぎ」 こちらが今思えば「過激すぎるセリフ」も言ってたドラマヒロインです

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