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“続きある”っぽい終わり方だったよね? 匂わせ最終回から早数年が経過した「音沙汰なし」アニメ

原作をもとに制作されたアニメのなかには、続きを期待させるような最終話が描かれたのにもかかわらず、一向に続編が作られない作品があります。原作では、どのような続きが描かれているのでしょうか。

最後までアニメ化を期待される作品たち

ほうきで街を旅するイレイナ。画像は『魔女の旅々』第1弾ビジュアル (C)白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会
ほうきで街を旅するイレイナ。画像は『魔女の旅々』第1弾ビジュアル (C)白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会

 アニメの最終回で続編を匂わせながらも、その後の展開が描かれない作品は少なくありません。なかには原作で物語が進んでいるものの、アニメ化の続報がない作品も存在します。原作はストーリーが進んでいるのに、なかなかアニメ化が実現しない作品の「その後」は現在、どうなっているのでしょうか?

※この記事には『魔女の旅々』『六花の勇者』『さよなら絶望先生』のアニメ未収録の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。

 まずは、2020年に放送された『魔女の旅々』です。魔女「イレイナ」がさまざまな国を巡り、旅先で起こる出来事をつづる1話完結形式の本作は、同題ライトノベルの原作(著:白石定規)で触れられた新展開を少しだけ匂わせて完結します。

 アニメ最終回では、イレイナがカチューシャを付けた少女とぶつかり、互いの日記を取り違えてしまいます。そして「私はまだ知りませんでした。この先、彼女とともに旅をすることを……」とイレイナのモノローグが入り、イレイナと少女の旅を期待させる終わり方でした。

 しかし、放送から4年以上が経つ現在でも、アニメの展開はありません。

 最終回で「匂わせ」されていた、イレイナと日記を取り違えた少女「アムネシア」の旅路は原作4巻に収録されており、寝ると記憶を失う呪いにかかったアムネシアと、イレイナの目的地である信仰の街「エスト」へ向けて一緒に旅をします。

 2024年11月には『魔女の旅々』の魅力を広めるべく、広告掲載費用などを集めるクラウドファンディングが行われ、目標金額500万円を大幅に超過する1200万円もの金額が集まりました。この金額からも人気の高さとともに、続編を待ち望むファンの多さがうかがえます。彼女らのエピソードを映像で観られる日は来るのでしょうか?

 また、同題ライトノベル(著:山形石雄)を原作にした2015年放送の『六花の勇者』も、物語の核心が描かないまま幕を閉じました。この作品では、魔王の復活を阻止するために集められた勇者7人のうち、たったひとりの「偽物の勇者」を探す物語です。

「偽物の勇者」の正体はアニメの最終回で判明します。しかし、またしても新たな7人目の勇者が現れ、話が振り出しに戻る形で終了するのです。

 原作では、勇者たちに隠れたふたりめの「偽物の勇者」の正体も明らかになります。また、勇者たちと因縁のある敵「テグネウ」との決着も描かれました。

 2015年に出された最新刊6巻以降、原作にも動きは見られませんが、テグネウが残した最後の言葉が新たな波乱を予感させ、「ここで終わるわけがない」と原作ファン、アニメファンともに、続きが待たれています。

 そして、2007年から2009年にかけて3シリーズが放送されたTVアニメ『さよなら絶望先生』(作:久米田康治)は、大きな謎が残されたまま最後を迎えました。同作は教師「糸色望」と個性的な生徒たちのシュールな会話劇が魅力で、時事ネタや風刺を交えたギャグが特徴の作品です。

 アニメ版は女子生徒のひとり「風浦可符香」ら、クラスメイトの日常的なやりとりを描く形で終わりました。しかし、実は可符香にはアニメで明かされなかった秘密が隠されていたのです。原作では彼女がこの世に存在しておらず、本当は過去に交通事故で亡くなった「赤木杏」という生徒だということが判明します。

 作中では彼女から肉体の一部を移植されたクラスメイトが、交代で可符香という役を演じていたため、可符香という存在が生みだされました。衝撃的なラストではありますが、20年近く経過した今でも「ぜひ映像でも観たい」と望む視聴者は少なくありません。

(LUIS FIELD)

【画像】ぱっくり開いた背中に「え…」 こちらがアニメで観られない『魔女の旅々』イレイナのウェディングドレス姿です

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