沈黙10年以上も… 制作決定からずっーーと「音沙汰なし」のアニメ3選
アニメ制作決定の発表は、ファンにとって喜ばしい出来事です。しかし喜んだのも束の間、それからまったく音沙汰がなく、ファンをやきもきさせている作品も少なくありません。
鋭意制作中? それとも自然消滅?

「アニメ化決定!」「続編制作決定!」……。そう知らされてから何年も続報がなく、まったく見通しが立たないアニメ作品が存在します。なかには発表から10年以上も音沙汰のない作品もありますが、果たして完成品を観られる日はやって来るのでしょうか?
例えば『幼女戦記』は2021年にアニメ第2期の制作を発表してから、およそ4年間続報がありません。本作はエリートサラリーマンが幼女に転生し、軍人として成り上がっていく様子を描いた物語で、2017年にTVアニメ第1期が放送されました。
さらに2019年には『劇場版 幼女戦記』が全国44館で公開され、最終的に全国150館まで拡大。興行収入4億円を超える大ヒットとなり、アニメ第2期の制作が発表されたのは、その矢先のことでした。
いまもなお確実な続報はありませんが、逆に言えば制作中止の発表もない状態です。おまけにアニメの公式X(旧:Twitter)には「TVシリーズ第2期制作進攻中」の文字が記載されているため、まだ望みを捨てるのは早いかもしれません。
ゲーム『原神』も2022年にアニメプロジェクトが発表されて以降、長らく音沙汰のない状態が続いています。本作は中国企業のmiHoYoが開発したオープンワールドRPGで、全世界1億超えのダウンロード数を記録する大人気タイトルです。
そのゲーム性はもちろんのこと、「テイワット」という大陸で繰り広げられる濃密なストーリーは多くの人びとを魅了してやみません。またキャラクター人気も高く、メインストーリーにあたる「魔神任務」などはフルボイス化されていることからアニメ化に期待を寄せるファンも少なくありませんでした。
それだけにアニメーションプロジェクトが発表された際には、ファンの喜びもひとしおだったでしょう。しかも制作を手掛けるのは、『鬼滅の刃』や「Fate」シリーズなどで知られるufotableです。合わせて公開された美麗なコンセプトPVは、アニメ化への期待にさらなる拍車をかけました。
ところが、発表から2年以上経過したいまもなお新情報は解禁されていません。ufotableが『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』などの話題作を抱えていることを考慮すると、『原神』のアニメがお披露目されるのは、まだまだ先のことになりそうです。
他方でファンを10年以上待たせ続けているのが、『鬼灯さん家のアネキ』です。本作は「ヤングエース」(KADOKAWA)にて2009年から2011年まで連載されていた4コママンガで、血のつながらない義姉弟が織り成すラブコメ作品となっています。
『鬼灯さん家のアネキ』のアニメ化が発表されたのは、2011年のことでした。そこから現在に至るまでのおよそ14年間には、実写映画が公開されたり、続編『鬼灯さん家のアネキ(+妹)』の連載がスタートしたり、作品自体の動きはありました。しかしアニメ化に関しては、まるで企画そのものがなかったかのごとく情報発信が途絶えてしまっています。
ちなみに原作者である五十嵐藍先生も、アニメ化企画がいまどのような状態なのか把握できていないようで、過去にファンから「鬼灯さん家のアネキってアニメ化どーなったんですか?」と質問された際には「わかんないです」と答えていました。
(ハララ書房)