【漫画】人生を終わらせたい少女と、励ます幽霊 寄り添い続けたふたりの物語に涙
夜道をさまよっていた幽霊は、人生に希望を持てずに「死」を考える少女に出会います。自分に似ていると感じた幽霊は、少女をそばで見守るようになり……。幽霊とともに過ごした少女の人生を描いた物語が感動を呼んでいます。
人生を終わらせたい少女を幽霊が見守る
夜道を歩いていた少女に、幽霊が「殺してやる」と声をかけました。しかし少女は怖がることなく、「死のうと思ってる」「ちょうどよかった」と言います。自分に似ていると感じた幽霊は、少女をそばで見守るようになり……。
あおきいっぺい。’30さん(@ippei_001)による創作マンガ『幽霊と少女の一生』がTwitterで公開されました。人生に希望を持てずに「死」を考える少女と、少女を励ます優しい幽霊がともに過ごした年月を描いた物語に、読者から「泣ける」「いい話」の声が続出しました。
作者のあおきいっぺい。’30さんに、お話を聞きました。
ーーあおきいっぺい。’30さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
小学生の頃、真島ヒロ先生の『RAVE』というマンガを読んだ時ですね! あとがきに、「ヤンキーでろくに勉強もしてこなかったけど漫画家になった」みたいなことが書いてあって、なら僕もなれる! と思ったのがきっかけでした。
ーー『幽霊と少女の一生』のお話はどのようにして生まれましたか?
何となくぼんやり考えていた時ですかね(笑)。最初浮かんでたのは「幽霊を全く怖がらない女の子」で、幽霊って触れないんだよなー……とか何日かぼんやり考えていて、今の形になりました。
ーーすぐに「死」を考える少女と、少女を励ます優しい幽霊という、ふたりのキャラクターの対比が印象的です。キャラ造形などで工夫なさった点はありますか?
女の子はとにかく生気を感じられないように、目に力はなくうつろで光もない(真っ黒)。特に活発に行動もしないので、おしゃれっぽい描写は一切なくしました。ただ生きてるだけみたいな。
幽霊に関しては怖くなりすぎると嫌だったので、かわいさを出したくて目をクリクリにしました(ただ、死んでるので真っ黒で光もないですが)。クリクリの目って見方によっては怖くもなるし、女の子との対比ですね。あとは髪の毛を女の子が白なので、幽霊は黒。分かりやすくなればいいかなと。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「泣いた」という声が印象的でした。今までもマンガは描いてきてるのですが、正直感動系の話があまり得意ではなくて……。今回の話もそんなに自信があったわけではなかったので、自分でも人の心を少しは動かせるんだなと思えてうれしかったですね。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
今後も、時間と体力が許す限りたくさんマンガを投稿しようと思ってます。今のところ8ページ以上あるマンガは考えてなくて、それ以内の作品にしようと思ってます。ただ、内容は毎回感動系の話とかではないと思いますが……(笑)。少しでも見てくれる人が増えて、連載につながればなー、と淡い期待を抱きながら頑張ります!
(マグミクス編集部)