「胃薬必須…」「もうやめて」少年少女の戦いが過酷すぎる「重め」アニメ3選
少年少女がメインで登場するアニメは、穏やかに視聴できる作品も多くあります。しかし、テーマによっては多くの子供たちが犠牲になる、重い展開が描かれたアニメもありました。
物語は暗いけど…緻密なストーリーが好評な作品も
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少年少女がメインで登場するアニメといえば、日常系や青春物語のような、万人向けの作品をイメージする人も多いでしょう。しかし、テーマや舞台設定によっては、多くの子供が犠牲となる重苦しい展開が描かれ、トラウマになるアニメもありました。
●『蒼穹のファフナー』
2004年から放送が始まったTVアニメ『蒼穹のファフナー』は、「島・ロボット・群像劇・少年少女」をキーワードにオリジナル作品として企画、制作されたSFロボットアニメです。未知の生命体「フェストゥム」に侵略された地球の孤島「竜宮島」を舞台に、少年少女たちが巨大ロボット「ファフナー」に搭乗して島を守る物語が描かれます。
彼らは過酷な状況に耐えながら奮闘するものの、努力も虚しくあっさり死亡したりファフナー搭乗による副作用に苦しんだりと、重々しい展開が続きました。当時を振り返り、「泣くを通り越して、ただ呆然としてしまった」などの声が出ています。
ハードな内容ながら、丁寧に描かれた人間関係や群像劇としての魅力、「死」と真摯に向き合った深いテーマ性が評価され、続編や劇場版も公開されるなど人気の高い作品です。
●『GUNSLINGER GIRL』
相田裕氏によるガンアクションマンガ『GUNSLINGER GIRL』は、2003年にTVアニメ化されました。イタリアを舞台に、「義体」と呼ばれるサイボーグに生まれ変わり、反政府組織の暗殺などを行う少女たちを描いた物語です。
彼女たちは担当官とペアを組み、銃を手に戦う運命を背負わされます。命がけの戦闘だけでなく、それぞれが義体となった経緯や、義体の副作用に悩む姿などシビアな描写には、「ただただ辛い」という感想もあがりました。過酷な状況で生きる意味を探し続ける少女たちの姿や、実は彼女たちを救いたい担当官の葛藤といったヒューマンドラマは、いまも高く評価されています。
残酷で無慈悲な設定から「よく各方面から叩かれずメディア化できたな……」という声があがる一方、「担当官との向き合い方が十人十色で描かれる名作」「これほど泣ける作品を知らない」との声も出るなど評価はさまざまです。
●『今、そこにいる僕』
1999年に放送されたTVアニメ『今、そこにいる僕』は、平凡な日々を生きる「シュウ」が不思議な少女「ララ・ルゥ」との出会いをきっかけに、50億年後の未来へタイムスリップし、戦争が日常となった世界に巻き込まれる物語です。
シュウは同じ時代から連れられた少女「サラ」と出会い、生きる道を探すものの、サラが兵士の慰み者にされた挙句、妊娠してしまうというショッキングな展開が繰り広げられます。ほかにも、少年兵が洗脳され厳しい訓練を受けるなど、戦争の残酷さが容赦なく描かれました。
本作は『ギャグマンガ日和』などを手掛けたギャグアニメ界の巨匠「大地丙太郎」監督が、ギャグを一切封じ、アニメで軽く扱われすぎている戦争をきちんと描いてみたいという思いから制作に携わったそうです。実際のアフリカの内戦で戦う少年兵のエピソードも参考にしており、リアリティのある作品として評価されています。
(LUIS FIELD)