【漫画】息子に暴力をふるっていた少年が、突然フレンドリーに? 意外な展開に「こんなことあるの!」
特別支援教室に通う息子と、同学年の「ジャイ夫くん」。昔からウマが合わず、仲が悪かったのですが、あるときを境に彼が突然フレンドリーに接してくるようになり……。Instagramで公開されたマンガが、「これは意外な展開!」「ふたりの成長を感じました」と話題になった、作者の「E夫人」さんにお話を聞きました。
ジャイ夫くん、突然フレンドリーに!

仲が悪かったふたりを変えた要因を考えたマンガ「支援教室の奇跡」(前・後編)が、Instagramで合計700以上のいいねを集めて話題となっています。
特別支援教室に通う小学5年の息子。同学年の「ジャイ夫くん」は学校で息子を見かけると、文句をいってきたり、ときには暴力を振るったりすることもありました。しかし、なぜかあるときから突然、ジャイ夫くんがフレンドリーに接してくるようになり……。読者からは、「意外な展開でしたね!」「ふたりの成長を感じました」「大人も見習わなければ」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、Instagramにて「Eのゆかいなかぞく」というプロフィール名でマンガを発表している、イラストレーターの「E夫人」さんです。E夫人さんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーE夫人さんの作品を初めて読む方たちに向けて、息子さんの紹介をお願いします。
息子は、現在小学5年です。5歳のときに自閉症の診断を受け、アスペルガーの傾向があります。学校では通常学級に在籍しながら、週1回は支援教室でお世話になっています。学校の授業や活動には何とかついていけていますが、耳で聞いたことを覚えられなかったり、周りの子とうまくコミュニケーションがとれなかったりすることが課題です。しかし、基本的に前向きで、嫌なことがあっても割とすぐに忘れられる点が長所です。
ーー息子さんとジャイ夫くんは、これまでどのような関係性だったのでしょうか?
小学1年のときから、同じクラスや学童保育などで一緒に過ごしてきました。しかし、ジャイ夫くんは息子のことが気に入らなかったようで、ことあるごとに難癖をつけてきたり、一方的に暴力をふるってきたりしました。ケガをしてしまう可能性があるので、学校側もふたりを極力離すように配慮してくれていましたが……。共通の友達がいても、一緒に遊ぶことはほとんどなかったです。
ーージャイ夫くんの態度が変わり始めたとき、息子さんはどのように感じていたのでしょうか?
最初はビクビクしていたようです。「たまたま機嫌が良かっただけ」ぐらいにしか思っていなかったようですが、毎回フレンドリーに接してくれるので、「ジャイ夫と仲良くなれそうかも!」と、徐々に警戒心が薄れてきたように感じています。最近は「今日ジャイ夫が、『よう、元気?』って声をかけてきたんだよ。最近、嫌なことをいわれなくてうれしいなあ」という話をしてくれるようになりました。
ーー仲が悪かったふたりの関係が良くなってきたことを、母としてどのように感じていますか?
ケンカをしても仲が良い子たちはいますが、息子はジャイ夫くんとだけは仲良くなることはないだろうなと思っていたので、びっくりするとともにとてもうれしかったです。「ふたりとも成長したんだな」と思うと、感慨深いものがありましたね。
ーーその後も、ふたりは仲良くしていますか?
はい。クラスが違うので一緒に遊ぶことはあまりありませんが、会うと持っているものやゲームの話で盛り上がり、とても友好的な関係を築いているようです。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
「こんなことあるんだ!」という驚きの声が多かったです。以前、ふたりの不仲エピソードについて描いたことがあるのですが、その作品を読んで下さった方からも「仲良くなれて本当に良かったね」という声をいただきました。また、「男子は時期的に交友関係がガラリと変わることがある」というコメントもいただいたので、そういう見方もできるのかなとも思いました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
ジャイ夫くんとのことは親子で一時期とても悩んでいたので、ふたりが仲良くなれて、とにかくうれしかったからです。また、支援教室ではコミュニケーションに消極的な子だけでなく、他害してしまう子の改善につながる教育もあります。「その教育の効果があった子もいる」という事実を、読者の皆さんにお伝えしたかったからという理由もあって、今回のマンガを描きました。
●E夫人さん 過去のインタビュー
(マグミクス編集部)