【漫画】人の顔と名前が覚えられない…「苦手」と向き合う社会人の奮闘に共感集まる
トケイさんは、人の顔と名前が覚えられず、そのために仕事で困ったことが数えきれないほどあったそうです。そんな自分をふがいなく思っていたトケイさんですが、周囲の人々との関わりのなかで考えが変わっていき……。トケイさんの日々の奮闘を描いたマンガに共感が集まっています。
社会人として欠陥があるのでは? と思い悩む日々
人には得意・不得意があり、自分が苦手なことに直面するのはつらいもの。トケイさん(@tokeikamone)は、人の顔と名前が覚えられないと言います。親しい相手でも突然名前を忘れてしまったり、仕事でも取引先の顔と名前が思い出せずに困ったりしたことが数えきれないほどあったそうです。
そんな自分をふがいなく思い涙を流していたトケイさん。しかし、周囲の人々との関わりのなかで考えが変わっていきます。
トケイさんの経験を描いたマンガ『人の顔と名前が覚えられない社会人の話』がTwitterで公開され、苦手なことに前向きに立ち向かいながら日々の生活や仕事に奮闘するトケイさんの姿に、同じ経験を持つ読者からの共感の声が多くあがりました。
作品について、作者のトケイさんにお話を聞きました。
ーートケイさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
家に『かりあげクン』『こち亀』『マカロニほうれん荘』などのマンガがあって、そればかり読んで過ごしていた子供時代でした。そのうち友達に少女マンガを借りて読んだときに、絵のきれいさに感動して、真似っこを始めたら楽しくなって、気づいたらマンガを描いていました。
ーー『人の顔と名前が覚えられない社会人の話』のエピソードをマンガで公開しようと思ったきっかけはありましたか?
以前、自分の過去の話を失敗談を交えて描いてみたら、思っていた以上に反響があって、ああ自分の失敗や弱みを描いてみたら面白いかもしれない、と思い、マンガに描き起こした次第です。「コルクラボマンガ専科」にてマンガの勉強をしていて、毎日マンガを描こうというお題があるんですが、その延長線上の日記のような気持ちで描いたので、まさかこんなに見てもらえるとはまるで思っていませんでした。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「人に興味がないのでは、と言われた」というコメントは、自分にも経験があり過ぎてグサッと刺さりました。悲しいあるあるネタを共有できて傷が癒えました……。それに、今回本当に多くの方からコメントをいただきました。共感のコメントをいただくたびに自分の孤独感が薄れて、皆さんからたくさんパワーをもらえた気がします。本当に読んでくださってありがとうございました!
ーー人の顔と名前が覚えられないことで苦労なさっていると思いますが、マンガを拝見して、トケイさんが苦手なことを補う工夫をしたり、周囲に気を配ったりなど、前向きに努力なさっている様子がうかがえます。トケイさんご自身は日々の生活や仕事でどのようなことを心がけていらっしゃいますか?
人の顔や名前が覚えられない代わりに、目の前の人にきちんと向き合って丁寧に接しようと思っています。幸いに人見知りをしない性格もあって、会話が始まってしまえばあとは頑張れているのではないかと個人的には感じています。
しかし忘れて迷惑をかけてはいけないので、こまめにメモを取ることも。付箋がお気に入りで、デスク周りの小物に貼りまくっています。自分の特訓も大事だけれど、苦手なことを認めて工夫していくのも悪くないなと思っています。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
いろんなものを描いていきたいです。まだ漫画家と呼べるかすら危うい新人の今だからこそ、「私はこの道に行くんだ!」と決めつけることなく、いろんな可能性を模索していくことができるなと思っています。でもなにより一番は楽しく! ずっと楽しくマンガを描き続けられる人でありたいです。
(マグミクス編集部)