高橋名人に憧れる子供が熱狂した『スターソルジャー』 キャラバンには凄腕が集結
1986年6月13日、ハドソンからファミコン用ソフト『スターソルジャー』が発売されました。16連射で有名な高橋名人に憧れる子供たちは熱狂。「キャラバン」と呼ばれる大会には凄腕のプレイヤーたちが続々と登場しました。
「キャラバン」に行けなかった苦い思い出
1986年6月13日にハドソンから発売されたファミコンソフト『スターソルジャー』は、発売前から「コロコロコミック」で宣伝が行われ、高橋名人に憧れる当時の子供たちを熱狂させていました。また、夏に開催された「第2回全国キャラバン」では超人的な連射力を持つ凄腕のプレイヤーが続々と登場し、彼らは軍団と呼ばれて大会を席巻しました。どうあがいても自力では13連射しかできなかったライターの早川清一朗さんが、当時を回想します。
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1985年の夏にファミコンで発売されたシューティングゲーム『スターフォース』は、「コロコロコミック」での特集とカリスマ・高橋名人の登場、そして夏に開催された全国大会「キャラバン」により、子供たちのなかで、特別な存在となっていました。
その翌年に発売されたのが『スターソルジャー』です。第2回キャラバンの使用ソフトとして、やはり「コロコロコミック」で大々的に特集が組まれ、筆者を含めた子供たちは、発売を待ち望んでいたのです。
ただ、筆者はキャラバンには参加していません。まだ小さかった筆者はひとりで会場へは行けないので親の同行が必要だったのですが、許しを得られず、他の子が参加すると言うのをうらやましげに聞くことしかできませんでした。
それに当時の筆者は自力では13連射くらいしかできませんでした。連射速度で腕前が決まるというわけでもありませんが、高橋名人の16連射を神聖視していた筆者は、「この程度じゃダメに決まっている」と自分を無理やり納得させていた記憶があります。
それでも友達が出るというので練習への付き合いがてら『スターソルジャー』をプレイさせてもらったのですが、ラザロという合体までに撃破するとボーナスがもらえる敵を倒そうとすると8割がたやられてしまっていたので、やはり腕前も連射速度も足りなかったようです。