見た目も名前も「ガンダム」なのに「ガンダム」じゃない機体 これもうわかんねーな!
「ガンダム」シリーズには「ガンダム」と名の付くモビルスーツが多く登場します。見た目もたいていはガンダムで、もはやガンダム以外の何者でもないと言いたいところですが、実のところ定義上、ガンダムではないとされる機体も見られるのです。
定義はあれど解釈が割れるケースも…

「ガンダム」シリーズには、名前に「ガンダム」と付く機体が多く登場します。しかし、設定上の「定義」が作品によって異なることもあり、なかにはガンダムと名前がついていながら、解釈によってはガンダムだと扱われない例も少なくありません。
人によって判断が分かれる例でいえば、「ガンダムSEED」シリーズには、ガンダムと呼ばれるモビルスーツ(MS)は登場していないともいわれています。作中での「ガンダム」という呼称の初出が、機体名ではなくOSの略称として扱われていたのが理由です。
また、宇宙世紀作品でも「ガンダムF91」はガンダムではないとする意見もあります。多くのシリーズでガンダムタイプを開発した「アナハイム・エレクトロニクス」社ではなく「サナリィ」社で作られ、開発時の正式名称がガンダムのつかない「F91(フォーミュラーナインティワン)」だからという主張です。
ほかに『機動戦士Zガンダム』以前の物語を描いたメディアミックス企画「ADVANCE OF Z」に登場する「ガンダムTR-1[ヘイズル]」も、扱いが難しいMSです。ヘイズルは地球連邦軍の特殊部隊「ティターンズ」の開発計画「TR計画」によって作られました。
見た目はガンダムながら実際にガンダムの要素があるのは頭部のみで、胴体は量産型MS「ジム・カスタム」のバリエーション機「ジム・クゥエル」が使用されています。その出自から、資料によってヘイズルは「ジム」として扱われています。
また、メカニックデザイン企画「M-MSV」や「MSD」に登場する「水中型ガンダム」もガンダムと名前にありますが、実態は水中用MS「アクア・ジム」の改修機です。ジオン軍の水中型MSに対抗するため開発されたアクア・ジムの、パイロットからの改修要望に応えた機体になります。
エースパイロット用に再設計されたその見た目は、ツインアンテナが目立ちガンダム風のアレンジが加えられているものの、バイザー型のカメラアイやインテークのないシンプルな口元など、ジムの印象が強い機体です。
マンガ『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』(作:うしだゆうじ/原案:矢立肇、富野由悠季)には、ガンダムどころか軍用MSですらない「Dガンダム」が登場しました。同作は『機動戦士ZZガンダム』と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のあいだを舞台とする、宇宙世紀シリーズに連なる作品のひとつです。
「Dガンダム」は元々、ガンダム好きの主人公「ダリー・ニエル・ガンズ」が自分の趣味に合わせて作った作業用MSのことで、「D」はダリーの頭文字から取ったとされています。作業用のMS(モビルワーカー、ワークスーツとも)として作られた機体を勝手にガンダムの姿に似せただけで、最初から軍用規格として作られた宇宙世紀のガンダムとは開発系譜に繋がりがありません。
ダリーがテロリストの起こした事件から「ネオ・ジオン軍」の陰謀に巻き込まれていったために、必要に応じてDガンダムもファーストからセカンド、サードへと改修されていきます。最初はファンメイドだったはずが、少しずつ周囲に認められるという、ある意味でロマンを秘めた機体といえるでしょう。
(LUIS FIELD)


