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子供は観られないけど「もはや芸術」な実写化映画 「映像もキャストも美しい」

実写化作品では、原作マンガの過激なシーンを忠実に再現すると年齢制限が課されることがあります。R指定のついた作品の実写映画のなかには、描写だけでなく原作の独特な世界観まで再現し、過激ながらも「耽美」とも評された作品もありました。

過激でも逆にアート?

「サッポロ GOLD STAR」新CM発表会の際の二階堂ふみさん(2022年1月11日)
「サッポロ GOLD STAR」新CM発表会の際の二階堂ふみさん(2022年1月11日)

 これまで人気マンガ原作の実写化映画が数多く作られ、過激なシーンが含まれて年齢制限が設けられる作品もありました。なかには原作の独特な世界観の再現と映画ならではの映像美で、刺激的なシーン以上に注目を集めたR指定の映画もあります。

●『ばるぼら』

 2020年に公開の映画『ばるぼら』は、『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』などの名作を生みだした手塚治虫先生のマンガが原作で、手塚先生の長男の手塚眞さんが監督を務めた作品です。

 本作では、異常な性欲に悩まされる人気小説家の「美倉洋介(演:稲垣吾郎)」が、偶然出会った少女「ばるぼら(演:二階堂ふみ)」にのめり込んでいきます。R15+指定の作品だけでエロティックなシーンが随所に盛り込まれており、洋介とばるぼらが浴槽の水中でキスし、全裸でからみ合う描写なども印象的です。

 美倉を演じる稲垣さんと、ばるぼらを演じる二階堂さんによるキャラクターの再現性もさることながら、「映像美の巨匠」と呼ばれる撮影監督クリストファー・ドイルさんが、光の加減や色彩、奥行き、陰影を駆使して、狂気とファンタジーが共存する独特の世界観を作り出しているのも本作の大きな魅力です。万人向けではありませんが、芸術的な映像美で、観客を魅了しました。

●『チワワちゃん』

 岡崎京子先生のマンガ『チワワちゃん』は、2019年に実写化されました。東京湾で発見されたバラバラ死体が、「チワワちゃん」の愛称を持つ作中のキーパーソン「千脇良子(演:吉田志織)」だと判明し、残された仲間たちが彼女の本名や過去を紐解いていきます。

 かわいらしいタイトルとは裏腹に、サスペンス要素やベッドシーンが多数盛り込まれた本作は、強い性愛描写を理由に年齢制限が設けられており、作中では「ハラダ(演:篠原悠伸)」と毎日のように関係を重ねるチワワちゃんの姿も描かれました。一夜ごとに相手の人数が増え、最終的には5人で身体を重ねる激しいシーンもあり、驚いた人も多かったのではないでしょうか。

 本作は、色彩豊かでカラフルな画面構成と多彩なカット割りによる、まるでスタイリッシュなミュージックビデオを観ているかのような映像美も見どころです。

●『ライチ☆光クラブ』

 1980年代にカルト的な人気を誇った劇団「東京グランギニョル」の戯曲のひとつをマンガ化した古屋兎丸先生の『ライチ☆光クラブ』は、2016年に実写映画化されました。

 本作は、町の片隅にある少年達の秘密基地「光クラブ」を舞台に、帝王として君臨する「ゼラ(演:古川雄輝)」の暴走が悲劇を招くさまを描いています。ゼラを取り巻く「ジャイボ(演:間宮祥太朗)」や「タミヤ(演:野村周平)」といった個性豊かなメンバーたちも登場し、作品に彩りを添えていました。

 刺激の強い殺傷描写や肉体損壊、自慰行為のシーンを理由にR15+指定の年齢制限がかけられた本作は、冒頭から片目を焼かれる凄惨な拷問や、内臓が飛び出す残酷なシーンなど、グロテスクな描写が満載です。

 一方で、狂気と愚かさを前面に押し出し、耽美主義を掲げる少年たちが織りなす退廃的な美しさは多くのファンを魅了しました。また、古川さんらイケメン俳優たちによる愛憎劇も本作の大きな見どころです。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ?「ちゃんと見えてた」「美しい」 こちらが二階堂ふみさん主演で年齢制限ありとなったマンガ原作映画です

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