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怪獣マニアへ…世界各地に潜む「強豪怪獣」4選 ゴジラ、キングコングだけじゃない!

2020年6月20日(土)と27日(土)、ハリウッド大作『GODZILLA ゴジラ』『キングコング:髑髏島の巨神』が、2週連続でTV放映されます。映画界で抜群の知名度を誇るゴジラとキングコングですが、世界各国にはまだまだ多くの怪獣たちがいます。恐ろしいけれど、目が離せない怪獣たちの魅力を探ります。

怪獣王を決定する怪獣甲子園「モンスターユニバース」

『GODZILLA ゴジラ』 (C) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC
『GODZILLA ゴジラ』 (C) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC

 怪獣マニアには、見逃せない2週間となりそうです。2020年6月20日(土)の「土曜プレミアム」(フジテレビ系)では『GODZILLA ゴジラ』(2014年)、6月27日(土)には『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)がオンエアされます。ハリウッド版ゴジラと密林の王者・キングコングが2週連続で大暴れすることになります。

 この両作は、どちらもレジェンダリー・ピクチャーズが制作した「モンスターユニバース」と呼ばれる怪獣映画シリーズの作品です。2019年にはゴジラがキングギドラと激突する『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開されており、2021年にはゴジラとキングコングが雌雄を決する『ゴジラVSコング』も公開される予定です。つまり、今回の2作品は最強怪獣決定戦へと続く、予選トーナメントにあたるわけです。

 しかし、被曝国である日本で生まれたゴジラ、移民文化である米国人の郷愁に訴えるキングコング以外にも、世界各国には多くの怪獣たちが潜んでいます。残念ながら、「モンスターユニバース」からは漏れてしまった世界の強豪怪獣たちを紹介します。

『シンバッド 七回目の航海』で人気の巨人

 ハリウッドを代表する特撮職人として、多くの人が思い浮かべるのはレイ・ハリーハウゼンではないでしょうか。元祖『キングコング』(1937年)の特撮パートを担当したウィリス・オブライエンの弟子にあたり、数多くの愛すべき異形のクリーチャーたちをスクリーンに放っています。

 レイ・ハリーハウゼンが生み出したクリーチャーのなかでも、ひときわ人気が高いのが『シンバッド 七回目の航海』(1958年)に登場した一ツ目の巨人・サイクロプスです。ストップモーション・アニメーションの手法で時間を費やして撮影されたサイクロプスは、ちょこちょことどこか愛嬌を感じさせる動きを見せます。物語序盤での登場に加え、クライマックスにはドラゴンとのバトルシーンも用意されており、最後まで目が離せません。

 他にも、本多猪四郎監督の元祖『ゴジラ』(1954年)の元ネタとなった『原子怪獣現わる』(1953年)ではリドサウルスがNYを破壊するシーン、『地球へ2千マイル』(1957年)では金星怪獣とアフリカ象との異種対決シーンなど、名場面の数々をレイ・ハリーハウゼンは残しています。

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