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『クレヨンしんちゃん』野原ひろしの5年間 頑張るとーちゃんの姿に涙が…

『クレヨンしんちゃん』主人公・しんのすけの父、野原ひろし。アニメ・マンガ界の父親の代表キャラクターでもあります。しんのすけが生まれてからの5年を描いたWebムービーが、涙を誘っています。

父・野原ひろしの5年間を描く

仕事が忙しくても、失敗しながらも一生懸命子育てに取り組むひろし (C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
仕事が忙しくても、失敗しながらも一生懸命子育てに取り組むひろし (C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK

 6月の第3日曜日は「父の日」。そこかしこで「父の日」のイベントが行われる6月には、頑張るお父さんの姿に改めて感謝したり、父親の姿に新たな発見をしたりすることもあるでしょう。

 サントリーの人気ドリンク「クラフトボス」と、アニメ『クレヨンしんちゃん』がコラボ。『クレヨンしんちゃん』、主人公・野原しんのすけの父・野原ひろしといえば、アニメ・マンガ界での父親キャラの代表格ともいえる存在です。

「劇場版クレヨンしんちゃん」シリーズのなかでも、父親としての存在感をより強く示した人気作『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』などを手掛けた高橋渉監督による、Webムービーが公開されました。

 2020年6月18日(木)に公開されたWebムービーで描かれるのは、しんのすけが生まれてから5年間の、ひろしの姿です。ひろしも最初から「父親」だったわけではありません。悩み、失敗をし、妻のみさえに苦労をかけてきました。

 5歳になり、兄になったしんのすけを見て、ひろしは何を想うのでしょうか。

高橋渉監督特別コメント

ーー完成した動画をご覧になって、いかがですか。

 ひろしの内面という題材だけで一本の作品を作れることになるとは思わなかったので、新鮮な気持ちで取り組めました。改めて野原ひろしについて考えることになったのですが、やっぱりひろしはスゴイようでスゴクない、親しみやすいとーちゃんだなと思いました。仕事も忙しい、初めての子育てにも奮闘、と本当に大変な時期を過ごしていると思うんですけど、グチるしボヤくし足も臭いしとカッコよくないところを隠さないところが魅力的、というか、自分自身ほっとさせられます。そんなカッコ悪い本音を出せるのも、妻のみさえやしんのすけ・ひまわり、家族みんなが受け入れてくれるからでしょうね。ステキな家族ですよね。

ーー今回の動画の見どころを教えて下さい。

 野原家の5年間を描いているので、全員の成長ぶりなど見てほしいです。しんのすけが生まれてから5年、子育てのはじめの5年間って嵐のように大変な時期であると思うのですが、そのなかにもうれしいこと、苦しいこと、色んなことが起こると思うんです。父・野原ひろしという存在を通じて、そんな色んな感情を描いているところが見どころじゃないかなと思います。

ーー今回の動画に込めたメッセージを教えて下さい。

 ひろしの生き方を通して、頑張る力や勇気や温かい気持ちを届けられたらなという想いを込めました。また、いつものようにクスッと笑えるシーンもあるので、野原家と一緒に笑って楽しんでもらえたらなと思います。

ーー多くの「クレヨンしんちゃん」シリーズの作品に関わってこられた高橋さんですが、Web動画の監督を務めたのは初めてだと思います。劇場版との違いはどのようなところにありましたか。

 単純に言うと映像の長さですね。劇場版と比べ、Webアニメは短いので、その短さのなかで伝えたいことを伝えるという難しさがありました。なので今回のアニメは「野原ひろし物語」という大長編映画の予告編を作るような気持ちでのぞみました。また、制作スタッフの皆さんも古くから知っている信頼できる方ばかりだったので、いい意味で力を抜いて取り組むことができました。

ーー最後に、動画を見る方々や全国の『クレヨンしんちゃん』ファンへ、メッセージをお願いします。

 きっと力をもらえる動画になっていると思います。これを見て、全国のとーちゃんたちに「ありがとう」のひと言でも感謝の気持ちを伝えてほしいです。「ありがとう」が、今の日本全体を少し明るくするんじゃないかと思います。

※高橋監督の「高」の字は「はしごだか」

(マグミクス編集部)