前代未聞の起業ファンタジー漫画『稲荷神社のキツネさん』 入荷待ちの超人気
東村アキコ先生が作画を担当した起業ファンタジーマンガ『稲荷神社のキツネさん』は、普通のサラリーマンである主人公が起業するまでの話を楽しく分かりやすく描き、勉強になり前向きになれると評判です。
「願いは叶えるためにある」力強く楽しいキツネのお金持ち講座
2020年6月12日(金)にNHK「あさイチ」で紹介されたマンガ『稲荷神社のキツネさん』(作画:東村アキコ、原作:町田真知子)は、ブラック企業のサラリーマンが起業していきいきと働き出すまでの物語を描いた作品です。SNSでも「楽しくスラスラ読み終えた」「サクッと読めて学びが多い」と高い評価を受け、なんと4刷まで重版が決定。Amazonランキング1位にランクインし、各通販サイトでも入荷待ちとなるほど人気を博しています。
主人公の井上正助(いのうえ・しょうすけ)は、都内のブラック旅行代理店に勤めるごく普通のサラリーマン。大学時代からの知人で獣医の伊藤先輩と一緒に「美食倶楽部」を結成し、お休みにおいしいお店を食べ歩いています。とある週末、伊藤先輩と京都に来た正助は、「いいことあるから上までおいで」と誘う白いキツネに出会います。稲荷神社のお使いで、亡くなった正助のお爺さんについていたというキツネは「僕がこれから君にお金の話をしてあげる」と言い出して……?
ごく普通のサラリーマンである正助は、まさに仕事に悩む会社員を体現しています。旅やグルメが好きで旅行代理店に入社したのに、内容の充実していないツアーを上司に抗議すると「本店が考えたツアーなんだからいいんだよ」と言われてしまったり、ブラック企業で忙しいのに安月給だったり。
しかしそんな正助を、白狐は「不平不満でいることに安心感を持つのは凡人だ」「お金持ちとか起業家を悪人だと思い込むことで、自分に足止めさせてるんだよ」と叱咤激励しつつ、お金の稼ぎ方を少しずつ、分かりやすく教えてくれます。次第に勇気が出てきた正助は不満ばかりだった会社を辞め、念願の「心の底から行きたいと思えるツアー」を提供する旅行代理店を立ち上げます。
赤字でも好きなことに一生懸命打ち込み、楽しく仕事をしている正助の姿に、こちらまでワクワクしてきます。キツネのアドバイスも、どれも納得させられるものばかり。それもそのはず、原作の町田真知子先生は、企業経営者などの多くの顧客を抱える神託コンサルタントだからです。そこに東村アキコ先生のコミカルな作風も合わさり、楽しくためになる作品となっています。ネット上で品薄となっている現在、すぐに読みたい方は電子書籍での購入のほか、「LINEマンガ」や「コミックシーモア」などの配信アプリ・サイトでも購入できます。
あなたには、やめたくても止められてもやってしまう「好きなこと」がありますか? もしかしたら、そこにあなたの「才能」が隠れているかもしれません。
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(新美友那)