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【望月英の「今から始める!」洋ゲーガイド(15)】eスポーツで生まれた本物のドラマ、その結末

ゲームで勝敗を競い合う「eスポーツ」の大会では、リアルスポーツと同様に、心をゆさぶる本物のドラマが生み出されています。世界的人気のシューターゲーム『Overwatch』の頂上決戦で繰り広げられた戦いについて、洋ゲーに詳しい声優、望月英さんが語ります。

「打倒韓国」vs「不敗神話」。とてつもない物語が始まる

2019年『Overwatch』ワールドカップが行われた、Blizzcon内の会場
2019年『Overwatch』ワールドカップが行われた、Blizzcon内の会場

 皆さまこんにちは! 望月英でございます。長かった緊急事態宣言が解けましたね……とはいえ、自分で心がける対策や行動はまだまだ大切な時期。そんな認識をしっかりと持っていきたいところです。健康じゃないとゲームも全力で楽しめませんからね!

 さて、前回の「洋ゲーガイド」ではシューターゲーム『Overwatch』(以下、OW)の歴史におけるドラマの発端を紹介しました。今回はその続きです。圧倒的な「eスポーツ力」を見せつけた韓国と、背中を追う世界のその後を語っていきます!

 前回お話しした、『OW』で初となる2016年のワールドカップ。改めて書きますが、韓国は文字通り圧倒的でした。グループリーグから決勝に至るまで一度も試合を落とすことなく、まさに「蹂躙」という言葉が似合う戦い。

 6人の選手がひとつの生き物なのかと思うほどの緻密なチームワークで各国のキープレイヤーを倒し、そこから崩れていった戦線を瞬く間に制圧していく試合展開。

 シューターゲームでは実力に差があったり、わずかな戦況の綻びから一方的な戦いになると、リスポーン(復活)地点から戦いを動かすことができなくなる「リスポーンキル」と呼ばれる状態になってしまうのですが、まさかW杯の決勝でそれが繰り広げられてしまうという光景を、誰が想像できたでしょうか!

 試合間のマップ切り替え中に映し出された、決勝相手のロシアチーム選手の力ない笑顔は、今でも覚えています。もはや笑うしかないほどの差。当時のSNSでも、「ここまで差があるのかよ…」という悲痛の声が続出。韓国のeスポーツにかける力を、世界が思い知らされたW杯でした。

 そして、ここから各国の「打倒韓国」追究が始まります。始まるのですが……次の年に行われた2017年、続く2018年、韓国は怒涛のW杯3連覇を達成します。

「もうOWは韓国一強のまま歴史が続くのか」

 そんな声も囁かれるなか、各国のプロゲーマーは諦めませんでした。続く2019年W杯、遂に歴史が動きます。

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望月英(もちづき・えい)

6月5日生まれ、埼玉県出身、プロダクション・エース所属。
声優、舞台、MC、配信番組パーソナリティと幅広く活躍中。主な出演作はアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』、『PHYCHO-PASS』、ゲーム『Life is Strange』、『Over watch』、『Assassin’s Creed Origins』など。自身が声優を担当するゲーム『BORDER BREAK』(アフマール役)の公式番組「ボーダーブレイクのボ!」ではレギュラーゲストとして毎回出演している。 Twitter:@ei_mochiduki

●個人配信:「望月英の週末配信」(Twichにて毎週土曜日24:00から配信)
https://www.twitch.tv/ei_mochiduki