恋愛、胸キュンだけじゃない! 男性もハマる少女マンガ原作アニメ3選
「少女マンガ」は女性が読むもの……だと思っていませんか? 少女マンガでも、男性も楽しめる作品は多々あります。そこで今回は、ネット配信で見られる、男性もハマる少女マンガ原作アニメを3作品ご紹介します。
妖怪に競技かるた… 少女マンガ=恋愛とは限らない!
「少女マンガ」「少年マンガ」と呼ばれてはいるものの、近年では対象とされている性別を超えて愛される作品も多々あります。しかし少女マンガの男性人気は、少年マンガの女性人気に比べるとまだまだ弱く、何となく買うのが恥ずかしい……と感じる人も多いようです。
そこで、男性が読んでも違和感なく受け入れられる、男女問わず楽しめる少女マンガ原作のアニメを3つご紹介します。紹介するアニメはすべてネット配信されているので、パソコンやスマホでいつでも視聴可能です。
●『夏目友人帳』(U-NEXT、dアニメストアなど)
ひとつめは、『夏目友人帳』。白泉社が刊行しているマンガ雑誌「LaLa」で連載中の『夏目友人帳』(緑川ゆき/白泉社)が原作です。アニメは2008年7月~9月に第1期が放送され、その後も2009年、2011年、2012年、2016年、2017年と6回にわたり放送されています。
物語は、妖怪が見える主人公・夏目貴志(なつめ・たかし/CV:神谷浩史)と、招き猫に封印されていた妖怪・ニャンコ先生こと斑(まだら/CV:井上和彦)が出会うところからスタート。夏目によって封印を解かれた斑は、名前が書かれた妖を従えることができるという「友人帳」を渡せと襲い掛かってきます。しかし友人帳は、夏目が祖母・レイコ(CV:小林沙苗)の遺品として譲り受けたもの。そこで斑は、夏目が死んだときに友人帳をもらう、という条件で、夏目と友人帳を守りともに生活することに――。
友人帳に名前を書かれた妖怪たちに名前を返していく、というのが本筋ですが、そこには多くの人間や妖怪たちが生きてきたドラマがあり、シリアスな展開も多く含まれます。でも、やわらかく穏やかな風景やゆったりとした時の流れ、そしてニャンコ先生の存在がシリアスな雰囲気を和らげやさしい世界観を作り上げています。少女マンガに多い恋愛要素もほぼないので男性からの支持も厚く、「女性向け」と括ってしまうのはもったいない作品。
●『ちはやふる』(U-NEXT、バンダイチャンネルなど)
ふたつめは、『ちはやふる』。講談社のコミック雑誌「BE・LOVE」で連載されているマンガ『ちはやふる』(末次由紀/講談社)が原作となっています。アニメは2011年10月~2012年3月に第1期が放送され、その後2013年に第2期、そして去年2019年に第3期が放送されました。また、2016年、2018年には実写化もされています。
本作品は、主人公である綾瀬千早(あやせ・ちはや/CV:瀬戸麻沙美)が、幼なじみの真島太一(ましま・たいち/CV:宮野真守)、転校生の綿谷新(わたや・あらた/CV:細谷佳正)とともに競技かるたの名人を目指していく物語です。千早たちは敗北や別れ、病気などいくつもの障害を乗り越え、競技かるたに打ち込みます。少女マンガでありながら、競技に対する熱さや競技中に見せる勢いはスポーツマンガのようでもあり、そういった意味で少年マンガっぽさも感じさせるのが特徴です。
千早の勝負ごとに熱くなる性格はどこか男性的であり、男子たちとの関係も一部を除けば「男女」というより「かるた仲間」というイメージに近いため、男性も観ていて仲間意識を持ったり共感したりできるのではないでしょうか。全体的にテンポが良く、気迫のこもったシーン、ギャグテイストなシーンもバランスよく挟まれるため、競技かるたの知識がなくても楽しめる作品です。