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猗窩座は何百億の鬼になる? 現状成績から無限城が無限列車を超える可能性を考える

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章』は数々の記録を塗り替える大ヒットを飛ばしていますが、現状歴代1位の『無限列車編』を超えることはできるのでしょうか。

どうしても「ライバルの強さ」が違う

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(以下『無限城編』)は、公開から25日間で観客動員1569万8202人、興行収入220億7219万円を突破しました。1か月弱で200億円を突破し、まだまだ数字を伸ばしそうな勢いです。

 ここまでいくと、同シリーズの『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(以下『無限列車編』)が打ち立てた404.3億円の記録更新も期待したいところですが、実際にはその可能性はあるのでしょうか。ここまでの数字を検証して、考えてみたいと思います。

初週から勢いは落ちたものの、依然『無限列車編』越えのペースを維持

 先週末(2025年8月5日発表、公開17日間)時点での同作の興行収入は176億3955万円となっており、1週間で40億円以上を積み上げる勢いをキープしています。この時点ですでに、2025年の興行収入ランキング暫定1位を獲得している状況です。

 とてつもない勢いであることは間違いなく、『無限列車編』と比較してもその勢いは遜色ありません。『無限列車編』は公開24日目の11月8日時点で全国動員1527万3943人、興収204億8361万円でした。1日の差分を計算にいれても、ほぼ同じ勢いとなっています。

 ただ、『無限城編』初週の成績は『無限列車編』を大きく超えるロケットスタートだったことを考慮に入れると、勢いが落ちているとも言えるかもしれません。8月1日~3日の週末3日間の成績は動員173万9600人、興収24億5700万円だったのに対し、8月8日~10日の3日間は動員130万9500人、興収19億1900万円で、20%ほど数字を下げています。

 とはいえ、まだ1週間で40億円以上を稼ぐ勢いを保っていることも事実です。お盆休みの時期に入って映画館も繁忙期となり、4D上映も実施されるため、さらに勢いを増す可能性もあるでしょう。

上映回数の確保は『無限列車編』の時より難しい

 しかし、『無限城編』が今後勢いを持続するためには、困難も待ち受けています。それはライバルとなりうる新作映画の存在です。

 8月1日には『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』(初週3日間成績:動員67万5000人、興収9億1100万円)、8月8日は『ジュラシック・ワールド 復活の大地』(初週3日間成績:動員71万5000人、興収11億3300万円)や『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(初週3日間成績:動員36万3000人、興収4億5000万円)といった話題作が相次いで公開されており、映画館はそれらの作品にもある程度の上映枠を割かないといけません。

 ここが、『無限列車編』公開時とは事情が異なる点です。2020年のコロナ禍での公開だった『無限列車編』は、ライバルの数が少なかったために、劇場の上映枠を長い期間、大きく確保することができていました。

 実際に数字で見てみましょう。『無限城編』は、3週目の時点で映画館の「座席数シェア」が33.8%(※1)でした。1周目の55.8%(※2)から22ポイントの減少です。

 一方、『無限列車編』は5周目に突入しても49.8%(※3)という高い座席シェアを記録していました。それだけ、当時はほかに注目される作品が少なかったのでしょう。一方、前述の2025年夏のライバル作品たちは、1位こそとれなかったもののしっかりとヒットしています。

『無限列車編』は長いこと、映画館の座席数を占有できる状態にあったことが記録的な成績を出す要因のひとつとなっていました。半分近くの上映を占有していれば、観客はいつ劇場に行っても、鑑賞できる状態だったでしょう。しかし、『無限城編』の方はすでにそういう状況ではなくなってきているため、いまの勢いをどこまで持続できるか不透明な状況です。

 特に夏休みシーズンを過ぎると、上映回数の減少は大きく響くでしょう。いまは学生はもちろん大人もお盆で融通が効きやすいですが、9月になればそうもいかなくなります。

『無限城編』が『無限列車編』の成績を超えるには、特別な施策を打つ必要があるかもしれません。入場者特典は引き続き用意されているでしょうし、4D上映も始まります。世界での公開が本格化すれば、国外の成績が日本でも報じられ、その話題によって、再び勢いがつく可能性もあるでしょう。

 とはいえ、特別な施策をやらなくても現状の勢いなら300億円を超えるのは確実ですし、『千と千尋の神隠し』を抜いて歴代2位となれる可能性は高いです。すでに、十分すぎるほどの成績を残しているといえます。

『無限城編』が『無限列車編』を超えられるかどうかは今後の勢いの持続次第ですが、いずれにしても歴代興行収入の1位と2位を『鬼滅の刃』が占めるのは確実だと思われます。『無限城編』の第二章と第三章が公開されたあとは、歴代記録の1位から4位が『鬼滅の刃』で占められるという可能性も高そうです。

※興行収入の情報は興行通信社調べ

※「座席数シェア」の割合は、プレコグ株式会社調べの「延べ座席数」(延べ上映回数×上映スクリーンの座席数)における、各作品のシェアを算出したもの

※参考URL

1.(https://www.bunkatsushin.com/news/article.aspx?id=261700
2.(https://www.bunkatsushin.com/news/article.aspx?id=261148
3.(https://www.bunkatsushin.com/news/article.aspx?id=184464

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ!「かわいすぎるだろ」 コチラが猗窩座が『鬼滅の学園ものスピンオフ』で入ってる「意外な部活」です

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