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【漫画】愛猫の死を悲しむ家族 留守中世話に来ていた、姿の見えない「彼女」も涙?

我が子のようにかわいがっていた愛猫が空に旅立ち、母とふたりで悲しみにくれていました。姿を見たことはないけれど、私たちが留守の間、猫をかわいがってくれていた「彼女」も、猫の死に涙を流していたようで……。

他にも「猫の世話をする女性」が家に…?

愛猫の死に悲しみがつのる(そーし工場長さん提供)
愛猫の死に悲しみがつのる(そーし工場長さん提供)

 我が子のようにかわいがっていた愛猫が空に旅立ち、母とふたりで悲しみにくれていました。姿を見たことはないけれど、私たちが留守の間、猫をかわいがってくれていた「彼女」も、猫の死に涙を流していたようで……。 

 そーし工場長さん(@guttari_soushi)が自身の体験を描いたマンガ『愛猫とGIVENCHYの香水の彼女』がTwitterで公開されました。そーし工場長さんの実家では、家族が留守の間、猫缶が開いていたり、覚えのない香水の香りが猫についていたりなど、不思議な出来事がたびたび起こっていました。第6感が鋭い母いわく「猫好きの女の人がいるみたい」とのこと……。

 飼い猫の死への悲しみを家族と「彼女」とで共有する不思議なエピソードに、読者からは「泣いた」「悲しい時は泣けばいい」などの声があがりました。

 作者のそーし工場長さんに、お話を聞きました。

ーーそーし工場長さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 物心ついたときにはすでに絵を描くことに没頭していました。幼少期に見た教育テレビのキャラクターをまねて描いていた記憶が一番古いので、それがきっかけだったと思います。絵を描くことが楽しくて楽しくて今に至ります。

ーー愛猫の弔いとして『愛猫とGIVENCHYの香水の彼女』をマンガに描かれたそうですが、マンガを描かれた時のお気持ちと、どのような思いで公開されたかについてお聞かせ下さい。

 あのマンガを描いたときはまだ悲しくてどうしようもなかった時です。ただ、猫も持病があり年もあって「もう長くはないだろう」と覚悟はしていたんです。私以上に母が憔悴してしまって、私がひたすら悲しんでてはいけない、しっかりしなくてはと強く思いました。

 さまざまな意見があると思いますが、20年以上私の感情に寄り添ってくれた「絵を描く」ということが私の気持ちの整理だったんです。「描かなくては」半分そんな気持ちに駆られて描きました。描かないと「この悲しみも忘れるんじゃないか」と言う恐怖すらありました。

 公開したとき、特に報告のつもりなどはまったくなかったんです。私のアカウントは猫をメインにしたものではなかったですし。なんとなく「天国に旅立ちました」という文面だけ残すのが嫌だったんです。慰めがほしかったわけでも、マンガに対する称賛を期待したり批判を懸念したわけでもありません。ただ、猫が死んでしまったことを無視できなかったんです。現実にあったことを日記のように淡々とつづったというだけでした。1いいねもつかなくてもかまいませんでした。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 内容が内容だったのか、直接のコメントはほぼありませんでした。「幽霊でも猫の死を悲しむんだ」という声には私も不思議な気持ちになったので、自分の体験ながら「変な話だよね」と思いました。ただ「実話ですか?」「感動系かと思ったらホラーだった」「女の人は不法侵入では?」などさまざまな憶測はなされていましたね。描いた状況もありますが、あえていろいろな補足や説明を省いていたので、さまざまな見方が生じるのは仕方ないことだなと思いました。

猫からはなぜかGIVENCHYの香水の匂いが…(そーし工場長さん提供)
猫からはなぜかGIVENCHYの香水の匂いが…(そーし工場長さん提供)

ーー「GIVENCHYの香水をつけた猫好きの女性」は、幽霊なのでしょうか?

 あえて弁明するつもりはありませんでしたが、いい機会なのでここでお話させてください。

「GIVENCHYの香水の彼女 」がまず人間でないと思うところとして、実害がないのです。何かを盗まれたことはないですし、情報を悪用されるような出来事は住んでから10年一度もありません。牛乳がなくなるくらいのことを実害と取るなら別ですが。

 また、我が家に人が隠れ住むスペースなどがありません。「上の部屋」とマンガに描いていますが、上の部屋は我が家の空き部屋(4月まで私が住んでいた部屋なので4月以前に住むことは不可能)です。その上は天井裏などない天井です。私の部屋は天井が斜めになっていますから、天井一枚で外になります。そんな状況でも住もうと思えば住めるかもしれませんが、GIVENCHYの香水をつけるようなオシャレな女性が、そこまでして我が家を居住地にする意味はわからないですね(笑)。通いで進入してたとしたらそれこそ猫好きなんでしょうね。

 決定的なのは猫が怖がっていないというところ。我が家には死んでしまった猫を含めて4匹猫がいます。そのうちの1匹は家族以外の人間を怖がっているため、他人が我が家にいると姿を見せず隠れてしまうんです。そんな猫が香水の匂いがうつるくらい近づけている(おそらく抱っこされているんでしょうね)というのはよほど懐いているんでしょう。動物の本能って思ってるよりずっと人の悪意に敏感ですから。

 悪意もないし実害もない、猫も懐いている。彼女が実体のある人間だろうと幽霊だろうと私たち家族はどうでもよかったんです。家族全員が仕事を持っているので、四六時中人手があるわけでない我が家に猫をかわいがってくれている誰かがいる、それは不思議なことに安心でした。

 さらに言えば、私の母親が第6感が鋭い人なのも関係しています。信じるかは別として、通常の人には見えない・感じないものを感じる体質なんです。マンガに「ポニーテール」と出てきたのは、泣き声が聞こえたとき母が「ポニーテールの女性のビジョンが頭に浮かんだ」と言っていたからで、私自身は彼女の外見を知りません。

 実際のところ全く彼女のことを知らないんです、GIVENCHYの香水の匂い以外は。調べるつもりもコンタクトするつもりもないので、多分この先も知ることはないかと思います。

 それから、我が家に彼女しかいないのかというとそうではありません。牛乳も彼女がやったのかは定かでないですし、他の現象もそうです。何人いるのかもわかりません。ちなみに猫の霊もいます。かわいいです(笑)。たまたま彼女は「善い」ものでしたが、そうでないものもいるのです。

ーー「彼女」は今も家に訪れることはありますか?

 まず、実話なのかについては私の実体験なので実話ベースです。しかし女性の正体や真意は不明なので、あくまで私の解釈にもとづいたものなので創作とも言えます。ややこしいですが。 まだ家に現れるかについてですが、私は家を出てしまっているので分からないんです。あと3匹猫がいるので、もしかしたらその子たちをかわいがりに来ているかもしれないですね。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 好きなものを描いて投稿していこうと思っています。こうして話題にされることもあるかもしれませんし、そうはならないかもしれません。ですが表現することを楽しみたいです。機会があれば何でもやっていきたいと思います。

(マグミクス編集部)

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