サツキの右上を見てみると 『トトロ』に数秒出てくる「謎生物」気付いてた? 公式の説明を見ると
『となりのトトロ』には、「まっくろくろすけ(ススワタリ)」ではない謎の生き物が、数秒だけ映り込んでいますが、気付いていましたか?
塚森にはトトロたち以外の謎生物が

宮崎駿監督によるスタジオジブリの名作『となりのトトロ』は大中小の「トトロ」たちや、「ススワタリ(まっくろくろすけ)」、「ネコバス」など不思議な生物が出てきますが、舞台は1950年代の日本の農村で、現実と地続きのファンタジーといえます。そのなかに、特に説明のない、わずか数秒しか映っていない「謎の生物」がいました。
その謎生物が出てきたのは、映画の終盤です。入院中の母に会おうとしてひとりで病院に向かって行方不明になった妹の「メイ」を探すため、主人公「サツキ」が、「お願い。トトロの所へ通して」と「塚森」へと踏み込む場面のことでした。彼女がトンネルを進むと、ススワタリたちが移動して目を開けサツキを見送っています。
その次のシーンでは、画面右側に何やら動くキノコのような、貝のような、フジツボのような青白い生き物が3匹いました。彼らはそのままトンネルの上部に消えていきます。出演時間は2秒ほどでした。
ネット上でもこの生物に言及している考察やつぶやきは少なく、鑑賞してもそもそも気付いていない人も多いようです。ここで、公式の「絵コンテ」を見てみましょう。
『となりのトトロ スタジオジブリ絵コンテ全集<3>』には、本編では分からないさまざまな裏設定が載っており、一例をあげると、メイの「あなたトトロっていうのね!」という有名なセリフに対し、トトロが何と言っていたのかも説明されています。絵コンテには、トトロがメイに「ヴォオオ」と応じたとき、彼は「わかりません」と言っていたことが語られていました。
そして、謎生物が登場したカットは、絵コンテの「857」番が該当します。ただ、その部分を見ても、例のキノコのような生き物には特に触れられていません。かなり細かく説明されているコンテ集で、857番にも枝をつかんでトンネルを登るサツキの動きが細かく指示されているのですが、本編で確認できる白い生物は描かれていませんでした。付録の「欠番」や「追加」となったカットも番号で記述されていますが、そこにも該当シーンで生物の追加の話題などは確認できません。
たしかに描かれている生物たちの説明がないのは不可解ですが、857の直前のカットにあたる、木のトンネルのなかでススワタリたちがサツキを見送る場面のコンテの横には、「これでススワタリの出番オワリ」と書かれていました。ということは、次のカットの生物たちはススワタリの亜種、というようなことでもないようです。そもそも、彼らにはススワタリと違って目がありません。
例の生き物は、何らかの理由で「出番オワリ」となったススワタリの代役のようなものだったとも考えられますが、謎は謎のままです。
現実の日本と近い世界観とはいえ、トトロやネコバスがいるような設定なので、塚森をもっと探検すればさらに不思議な生き物たちが住んでいるのかもしれません。形状の割にはかなり速く動いていましたが、謎生物たちの生態が気になるところです。
参照:『となりのトトロ スタジオジブリ絵コンテ全集<3>』
(マグミクス編集部)
