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【シャーマンキング30周年への情熱(8)】2003年のゲームで語られた「書き下ろし」の物語とは?

「書き下ろし」=予告だった!?

Twitter「シャーマンキング展【公式】」アカウントで実施中のキャンペーン。武井先生の故郷・青森での展示が2020年8月8日(土)から開催予定
Twitter「シャーマンキング展【公式】」アカウントで実施中のキャンペーン。武井先生の故郷・青森での展示が2020年8月8日(土)から開催予定

 本ゲームの発売日は2003年3月28日です。テレビアニメはその前年2002年9月に放映を終了していますが、この当時原作がどこまで進んでいたかというと、まだガンダーラの存在がきちんと描かれていません。このため、当時のアニメ版の最終回は、原作とはまったく異なる結末を迎えています。

 一方、本ゲームの開発もほぼ同時期に終わっているはずです。3月28日発売ということから逆算すると、ギリギリまで粘っても2002年10月にはゲーム内容が完全に決定し、2~3ヶ月かけてデバッグ(ミスの修正)、翌2003年1月下旬にはマスターアップ(開発終了)……といった具合だったでしょう(コンシューマーゲームはマスターアップから発売まで最低2か月程度必要です)。

 つまりこの当時「ハオが優勝した後にグレートスピリッツの中に入って眠りにつく」といった話は、原作にもどこにもなかったのです! 知っていたのは作者・武井宏之先生だけであり、それを先取りしたのが本ゲームのストーリーモードだったということで、描き下ろしどころか「何という太っ腹な!」という驚きを覚えます。

 また、これは見方を変えると、すでにこの時、最後の構想があったことを意味しており、とても興味深いことです。こうなると、何としてもクリアしなければなりませんね。次回の記事までに間に合うよう、どうか願っていてください!(笑)

 ところで皆さんは、JR東日本が発行する「トランヴェール」という広報誌をご存じですか? 東北新幹線など新幹線の車内では前の座席の背もたれに挿さっており、自由に持ち帰ることができます。以前、同誌の2017年8月号で恐山アンナが表紙を飾ったことがあるので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

 現在は7月号が発行されていますが、そこに武井先生が原稿を寄せています。幼い頃の電車にまつわる想い出が描かれており、絵のタッチもマンキンとは異なるノスタルジックな内容です。機会があればぜひご覧ください。JR東日本のWebサイトで通信販売も可能です。なお8月になると同サイトで閲覧できるようなのですが、ダイジェスト掲載なので恐らく難しいでしょう。

 それでは今回はこの辺で。次回のためにさっそくゲームを頑張りたいと思います!

(タシロハヤト)

※シャーマンキング展公式Twitter
https://twitter.com/shamanking_ten

※JR東日本「トランヴェール」;詳細とバックナンバー

【画像】ゲーム機本体も今や貴重? 入手した『シャーマンキング ソウルファイト』

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タシロハヤト

美少女ゲームブランド「âge(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。
https://twitter.com/tamwoo_k