「ガンダム」は積んでいない方の「アルビオン」が姉妹艦共々売却へ…どういうこと？

「アルビオン」も近々…？

　ブラジル海軍は2025年9月10日（現地時間）、イギリス海軍よりアルビオン級ドック型揚陸艦「ブルワーク」を購入、その契約を正式に締結したことを発表しました。姉妹艦のネームシップ「アルビオン」も近々、ブラジル海軍へ移管されるものと見られます。

「アルビオン」という名前には、「ガンダム」シリーズファンであればすぐにピンとくるものがあるでしょう。同名の、いわゆる主人公機の母艦という立ち位置のフネがOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場していました。こちらの、地球連邦軍の艦艇のほうの「アルビオン」はペガサス級の7番艦とされており、つまり「ホワイトベース」と姉妹艦ということになりますが、そのデザインは面影を残しつつも大きく変わっているといえるでしょう。

　一方の、ブラジル海軍が取得する予定の「アルビオン」は、上述のようにイギリス海軍の艦艇で、2003年6月に就役したアルビオン級ドック型輸送揚陸艦の1番艦です。その2番艦が、今回の発表にある「ブルワーク」になります。

　大きさは、満載排水量1万8500トン、全長176m、幅28.9m、喫水7.1mで、最大速力は18ノット（約34km/h）、乗員は325名です。その乗員とは別に、揚陸部隊305名、長期航海などを想定しなければ最大710名までを収容できるといいます。

　2018年8月、その「アルビオン」が日本に寄港した際には一般公開され、さらに駐日イギリス大使館がTwitter（当時。現：X）公式アカウントに「ガンダムは搭載していません」と投稿したことも大いに話題となりました。

「ブルワーク」は現在英国のプリマスで改修工事を受けており、2026年に完了予定、その後名前を「オイアポケ」と改め、ブラジル海軍に編入されるといいます。揚陸任務などのほか、災害時などの人道支援任務での運用にも期待が寄せられているようです。

「アルビオン」も、すでに移管に関する意向書が署名されているといい、「ブルワーク」同様、近い将来にはブラジル海軍へ編入されるものと見られます。

（マグミクス編集部）