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「京アニ」制作・女の子のほのぼの日常アニメ3選 時に可愛く、時におかしい!?

ヒット作を次々と手がける京都アニメーションですが、2010年前後には「女の子の日常」をほのぼのと描いたアニメを複数制作していました。肩の力を抜きたい時や楽しい気分になりたい時には、日常系のアニメがぴったりですよね。今回は、そんな京都アニメーション制作の「女の子の日常アニメ」を3作品ご紹介します。

なんでもない日常だからこそ、観たくなる時もある

『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』など、近年の作品の美しい作画にますます評価の高まっている京都アニメーション。しかし、10年前からその実力は健在で、当時は女の子の日常アニメも複数制作していました。今回は、SNSでも「やっぱり神アニメ」「いつ見てもイイぞ」と評判の「女の子の日常アニメ」3作品をご紹介します。

●『けいおん!』(2009年4月~放送)

『けいおん!』 (C) かきふらい・芳文社/桜高軽音部
『けいおん!』 (C) かきふらい・芳文社/桜高軽音部

『けいおん!』は、「第9回東京アニメアワード」優秀賞テレビ部門をはじめ数々の賞を受賞した大人気アニメで、同名の4コママンガ(著・かきふらい)が原作です。第2期や劇場版も制作され、歴代オープニング・エンディングが軒並みオリコンの週間チャート10位以内にランクイン。高校の軽音部を舞台にした同作の影響を受け、作中に出てくるものと同じ楽器の売れ行きが飛躍的に伸びるなど、社会現象にもなりました。

 私立桜が丘女子高等学校に入学した平沢唯(ひらさわ・ゆい/CV:豊崎愛生)は、部活選びに2週間もかかり悩んでいました。しかし、ひょんなことから軽音部を「軽い音楽(口笛など)」をやる部活だと勘違いし、楽器はできないながら入部届を出すことに。部室には、廃部寸前の軽音部を立て直したい田井中律(たいなか・りつ/CV:佐藤聡美)、律に誘われて入部した秋山澪(あきやま・みお/CV:日笠陽子)、琴吹紬(ことぶき・つむぎ/CV:寿美菜子)が。初心者でありながらギター担当として入部した、唯の運命は――?

 軽音部を舞台にした物語ですが、音楽についての詳しい描写よりも女子高生たちのゆるく楽しい高校生活に焦点が当てられています。京都アニメーションの美しい背景を背にアニメチックでかわいらしいキャラクターたちが活き活きと活動し、髪の毛やスカートなどよく動く作画が、高校生活を存分に楽しむ様子を表現しています。部室でティータイムをしたり、皆で一緒に唯のギターを買いに行ったり、夏には水着で合宿をしたり……女子高ならではの青春が楽しく描かれています。2019年には、アニメ放送開始10周年を記念して劇場での全話オールナイト上映が行われました。楽しく明るい気分になりたい方におすすめです。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」などで観ることができます。

●『らき☆すた』(2007年4月~放送)

『らき☆すた』画像はDVD Vol.2(角川エンタテインメント)
『らき☆すた』画像はDVD Vol.2(角川エンタテインメント)

「このアニメがすごい!2008」の「このアニメがすごい大賞」で第1位を獲得、オープニング曲『もってけ!セーラーふく』は2007年オリコン年間シングルチャートで40位を記録し、数々の賞を受賞した人気作『らき☆すた』。4人の女子高生のほのぼのとした日常が、豊富なパロディや小ネタを盛り込みつつ描かれています。舞台である埼玉県北葛飾郡鷲宮町(現・久喜市)や鷲宮神社には多くのファンが聖地巡礼し、メディアに報道されたほどの人気を誇っています。

 陵桜学園高等学校2年生の泉こなた(CV:平野綾)は、クラスメイトの柊つかさ(ひいらぎ・つかさ/CV:福原香織)、高良みゆき(たから・みゆき/CV:遠藤綾)とのんびりいつもの雑談中。今日の話題は、「チョココロネって、太い方と細い方、どっちが頭なんだろうね……」。こうしたあるあるネタをまったりとおしゃべりするなど、ほのぼのとした日常が描かれます。

本作は同名の4コママンガ(著・美水かがみ)が原作となっており、作中には他のアニメ作品のキャラクターやパロディが登場するなど、アニメ好きにはたまらない作品です。「アニメ店長」こと兄沢命斗(あにざわ・めいと/CV:関智一)やケロロ軍曹と思われるカエルなど、他作品のキャラが登場した後の次回予告はそのキャラが担当することも。特に『涼宮ハルヒの憂鬱』をはじめ、京都アニメーション制作の他作品のパロディが多数盛り込まれているので、探してみるのも楽しいかもしれません。第13話以降は声優の白石稔さん(白石みのる役)の実写エンディングになるなど、型破りな演出にも注目です。ほのぼのと肩の力を抜いてアニメを観たいときにぜひ。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで観ることができます。 

●『日常』(2011年4月~放送)

『日常』画像はディレクターズカット版 DVD-BOX(角川書店)
『日常』画像はディレクターズカット版 DVD-BOX(角川書店)

『日常』は、同名のギャグマンガ(著・あらゐけいいち)が2015年「SUGOI JAPAN」マンガ部門で第6位を獲得するなど、人気を集めた作品です。女子高生が主人公の学園ものかと思いきや、ロボや鹿が急に登場するなどシュールかつ型破りな展開で、日常のなかの「非日常」を表現しています。原作者・あらゐ先生が群馬県出身であることから、群馬ネタが随所に出てくるのもポイントです。

 相生祐子(あいおい・ゆうこ/CV:本多真梨子)は、ちょっと夢見がちな女子高生。仲良しの長野原みお(ながのはら・みお/CV:相沢舞)、水上麻衣(みなかみ・まい/CV:富樫美鈴)と平凡な暮らしをしているはずですが、急にこけしや赤べこが降ってくるなど、ちょっと不思議な毎日です。一方、彼女たちの高校の近くにある東雲研究所では、8歳のはかせ(CV:今野宏美)と彼女が作った人型ロボ、東雲なの(しののめ・なの/CV:古谷静佳)、猫の阪本さん(CV:白石稔)が暮らしていて――?

 1話の中にショートストーリーが複数入っている構成で、前後関係を詳しく追わなくても気楽に楽しめます。急に始まり特にオチもなく終わるシュールなギャグアニメで、さらっと生徒がヤギに乗って登校していたり、先生の下駄箱に弥勒菩薩の置物が置いてあったりと次々と起こる不条理な出来事に目が離せません。一方で、はかせとなののかわいいやりとりにほっこりし、かわいらしい作画に癒やされる一面も。安心して観て笑える作品です。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで観ることができます。

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 3作品とも気楽に観ることができ、時に笑いあり涙ありの名作です。女の子たちのとりとめもない日常に、女性なら共感を、男性なら新たな発見を得られるかもしれません。作画も「京アニ」クオリティなので安心して観られます。肩の力を抜いて、ぼーっと観られるアニメをお探しの方はぜひ。

※配信情報は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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