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いきなり「IV」が発売! 子供には謎だった『ドラゴンスレイヤー』シリーズ

1987年7月17日、ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)からファミコン用ソフト『ドラゴンスレイヤーIVドラスレファミリー』が発売されました。PCでしかプレイできなかったソフトのファミコン版の発売に、子供を中心としたゲームファンは歓喜しました。

子供には謎だった「ドラゴンスレイヤー」シリーズ

ファミコンマル勝シリーズ5『ドラゴンスレイヤーIV』(角川書店)
ファミコンマル勝シリーズ5『ドラゴンスレイヤーIV』(角川書店)

 1987年7月17日は、ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)からファミコン用ソフト『ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー』が発売された日です。開発を担当した日本ファルコムはパソコンゲームで存在感を発揮しており、ほぼ同時期に発売された『イース』で一躍注目を浴びるメーカーとなりました。パソコンでしかできない『ドラゴンスレイヤー』というゲームが面白いらしいと耳にし、ファミコンでも遊べる日がこないかと心待ちにしていたライターの早川清一朗さんが、当時を回想します。

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 1987年と言えば、1月に発売された『ドラゴンクエストII』が大ブームを巻き起こし、ファミコンが社会に与える影響力が可視化された年です。面白そうなゲームも次々と発売され、筆者も次におねだりするのはどれにしようか、小遣いを貯めて買うのは何にしようかと頭を悩ませていました。

 インターネットがない時代は、ファミコン雑誌や「コロコロコミック」、友達の口コミだけが貴重な情報源となっていました。しかし雑誌類で特集されていたとしても面白いとは限らないということを、さまざまな経験から、この時期の子供たちはすでに学習していたのです。

 紙に書かれた情報はあてにならないとなれば、当然口コミの重要性が高まります。友達同士の情報交換グループが自然発生し、「あのゲームは面白い」「このゲームは駄目だ」「だれそれがあのゲームを持っている」「あいつの家は親が厳しくてカセットの貸し借りはできない」など、多くの情報が共有されるようになっていました。

 そんなある日、ファミコン以外にもパソコン、確かPC-88シリーズのどれかを持っていた同級生が「『ドラゴンスレイヤー』っていうゲームがすごく面白い」と教えてくれたのです。当時のパソコンと言えばかなりの高級品で、どこの家にもあるという代物ではありません。当然筆者の家にもなかったので、そのときはうらやましげに話を聞いているしかありませんでした。

 それからしばらく経ち、突然『ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー』(以下、ドラスレIV)がファミコンで発売されると発表されたのです。

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