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「無茶苦茶すぎ」「わりと合理的」…『ガンダム』ゼーゴックの評価割れる←どっち?

「ゼーゴック」とは一年戦争末期に存在した、改修され空を飛ぶようになった「ズゴック」のことです。異形ながら独特のカッコよさもある機体ですが、その運用については意見がまっぷたつに割れているようです。

「空飛ぶズゴック」結果は出したけど…?

全3話からなるOVA作品。「機動戦士ガンダム MSイグルー -黙示録0079- 1 ジャブロー上空に海原を見た」(バンダイナムコフィルムワークス)
全3話からなるOVA作品。「機動戦士ガンダム MSイグルー -黙示録0079- 1 ジャブロー上空に海原を見た」(バンダイナムコフィルムワークス)

 マグミクスは2025年7月12日、「『ガンダム』戦争末期の急造品「ゼーゴック」 イメージくつがえす大戦果を知ってる?」と題した記事を配信し、多くのコメントが寄せられました。

 そうしたなか議論になっていたのが、ゼーゴックを使用するこの「モビルダイバーシステム」とその運用の、軍事的妥当性についてです。「無茶苦茶な作戦」とする声と「意外に合理的」とする声が真っぷたつに分かれていました。

「宇宙から単独降下して打ち上げ中の船に打撃を与えた上でジャブローの対空網くぐって脱出って、冷静に考えると割と無茶苦茶な作戦」という率直な感想に代表されるような、作戦そのものの危険性を指摘する声は多く聞かれました。「3、4回やってるはずだし連邦も相当警戒してるわけで」と、同じ手法を繰り返せば敵も当然、対策を講じるというごく当たり前の指摘も見られます。

 また「宇宙に上がってくるところ、を攻撃するんじゃなくて、宇宙に上がってきたところ、を狙うんじゃダメだったんだろうか」といったような、作戦のタイミングについても投稿が見られました。

 一方で、ジオンの劣勢な状況を踏まえた合理性を評価する声も聞かれます。武装コンテナも1回限りであり無駄が大きいとしつつも、「艦船を1隻でも沈めれば、余りもののMS1機を使い捨てにしても惜しくはないだろう」と、戦局が厳しい中での苦肉の策として理解を示す意見などです。

 同様に、「(ゼーゴッグは)あり物で配備可能なメガ粒子砲付き脱出カプセルとして使っていただけ」と、既存の機体を転用した「現実的な判断」であるとの見方もあるようでした。

 なお、戦果そのものについては「たった1機で多数の大型艦を撃沈するという大戦果を挙げてあとは帰還するのみだった」と、主人公の「ホルバイン少尉」の奮闘を評価する声が聞かれます。

「モビルダイバーシステム」が「無謀」なのか「合理的」なのかは、見る角度によって変わってくる、といったところでしょうか。戦時下の苦肉の策として見れば一定の合理性があり、純軍事的に見れば危険性が高すぎる、そのような部分が、議論を盛り上げているのでしょうね。

(マグミクス編集部)

【比較画像】偽物がいるぞぉ! よく見たらわりと違う例の「ズゴック(ガンダム)」

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