【漫画】人の話が聞き取れず、仕事でミス… 心療内科で「個性」という言葉に救われた
人の話を聞き取りにくいという悩みを抱えている伊吹天花さん。職場では上司の指示が聞き取れずに仕事がうまくいかないことがあり、落ち込んでいました。ある日心療内科で検査を受けた結果……。伊吹天花さんの体験を描いたマンガに共感が集まっています。
「自分が情けない」と落ち込む日々
人の話を聞き取りにくいという悩みを抱えている伊吹天花さん(@ibukitenka24)。親しい相手やリラックスした環境だと大丈夫ですが、職場で上司などに早口で話されると、外国語のように聞こえて理解が難しいと言います。
職場では上司の指示が聞き取れずに仕事がうまくいかないことがあり、「自分が情けない」と落ち込む伊吹天花さん。ある日心療内科で検査を受けた結果……。
伊吹天花さんの体験を描いたマンガ『人の話を聞き取れない私が、職場で工夫したこと』がTwitterで公開され、同じ悩みを持つ読者から「私も同じです」という声が多くあがりました。
作品について、作者の伊吹天花さんにお話を聞きました。
ーー伊吹天花さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
子供の頃に読んだ鳥山明先生の『Dr.スランプ』に衝撃を受けました。ワクワクが詰まっていて、絵がグワっと目に飛び込んできました。読んだ後、しばらくぼうぜんとしたのを覚えています。高校生になってから、見よう見まねで4コママンガを投稿しました。残念ながら落選しましたが、今でもSNSを使ってマンガを発表しています。
ーー『人の話を聞き取れない私が、職場で工夫したこと』のエピソードをどのような思いでマンガに描いて公開されましたか?
ちょっとめずらしい自分の特質を描いたエッセイマンガのつもりで公開しました。ところが、「自分も似たような症状だ」というコメントをたくさんいただいて、びっくりました。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「自分と同じような人がいると分かっただけで、心が楽になった。マンガにしてくれてありがとう」という趣旨の感想をいくつもいただきました。とてもうれしかったし、その方たちにエールを送りたいです。
ーー「聞く力が弱いのは個性」という心療内科の先生の言葉にほっとされたということですが、その言葉を聞く前と聞いた後で、ご自身のことや仕事に対する考え方などにどのような変化がありましたか?
「理解できないのは集中力が足りないからだ」と、自分を責めることが多かったのですが、「生まれつきならば仕方ない」と、いい意味で諦めがつきました。仕事についても、根性ではなく工夫でなんとか対処しようと考えるようになりました。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
私は今、「コルクラボマンガ専科」という学校でマンガの修行をしています。そこで学んだ知見を生かして、エッセイマンガやファンタジー作品を描きたいです。読むとワクワクしたり、心がじんわりするようなマンガを届けたいと願っています。
●伊吹天花さんTwitter
https://twitter.com/ibukitenka24
●伊吹天花さんInstagram
https://www.instagram.com/ibukitenka/
(マグミクス編集部)