【漫画】酔って帰宅中「私のムネ触ったでしょ！」　痴漢疑惑→事情聴取に「怖すぎ」

やっていないのに……！

　飲み会の帰りに起きた衝撃的な出来事を描いたマンガ「【冤罪】終電で寝ただけで人生詰んだかと思った」が、Xで合計3600近くのいいねを集めて話題となっています。飲み会の帰り道、電車で寝過ごしてしまった作者。もう終電もなく、タクシーで帰ろうと改札に向かったところ、駅員ともめていた女性がいきなりこちらを指さして…。読者からは「怖すぎます」「何もなくて良かった」「経験したくない」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、漫画家・ビジュアルファシリテーターのまるさんです。まるさんは、Xやnoteでマンガ作品を発表しています。まるさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー駅員さんに疑われたとき、どのような心境でしたか？

　ほろ酔い気分だったので、急に「痴漢」といわれて腹が立ちました。まったく身に覚えがないことなので、最初は疑いを晴らしてやろうという気持ちでしたが、警察が来て尋問が始まると、「もし疑いが晴れなかったらどうしよう」と、だんだんと不安が強くなっていきました。

ーー取り調べを受けているとき、1番不安になった瞬間はいつでしたか？

　酔って電車に乗ったので、取り調べを受けているときに自分が乗った電車のことや、電車内の状況をうまく答えられなかったときは不安になりました。「こんな受け答えで本当に大丈夫だろうか？」と不安になったのを覚えています。

ーー帰宅したとき、奥様はどのような反応でしたか？

　妻は最初から信じてくれていましたので、巻き込まれたことについては同情してくれましたし、冤罪（えんざい）になりそうだったことに対して怒っていました。

ーーこの出来事をきっかけに、気を付けるようになったことはありますか？

　これまでも酔って寝てしまい、乗り過ごしてしまうことは結構あったんですが、この出来事をきっかけに飲んで帰るときはなるべく座らずに、立って帰るようになりました。

ーー今回のマンガについて、どのような意見が寄せられていますか？

　1番多かったのは同情の声で、「何もなくて本当によ良かったね」と温かいコメントをいただきました。男性からは、「女性を逆に訴えるべき」や「何もしていないのに不当な扱いをされるのは許せない」といった声がありました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　この話自体は10年近く前だったと思うのですが、振り返ってみると面白いネタだなと思っていたので、いつかマンガで描こうと決めていました。昨年独立して、手が空いた時期があったので、「よし描こう！」と思って描き上げました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　小学生の頃、友達とマンガを描き始め、中学1年くらいまでひとりで続けていました。しかし当時はマンガを描いていると「オタク」とバカにされる風潮があり、描くのをやめました。数年前に再開したのですが、いま思うと「描かなかった時期がもったいなかったなあ」と思います。

ーーマンガを描くときに気を付けていることはありますか？

　出来事を描くだけではなく、どこでどのような感情を持ったかが伝わるように、感情表現に気を使っています。SNSでの発信が多いので、次のページを読んでもらえるように、フリを意識してコマを構成するようにしています。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　会社員をやっていた頃の経験をマンガにしていきたいと思っています。仕事が面白くない時期に試行錯誤した体験をもとに、仕事をうまく進めたり楽しく取り組めたりする工夫をマンガにしたいです。その結果、仕事を楽しめる人が少しでも増えればいいなと思っています。