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「途中から大化け」視聴者の評価が一変 途中で切ったら“後悔”するアニメ3選

毎クール多くのアニメが放送されるなか、序盤の内容で視聴を続けるか判断する人もいるでしょう。しかし、序盤だけで作品の真価は測れません。なかには、途中から劇的に面白くなり、序盤の評価を覆した作品もあります。

途中で観るの止めるなんてもったいない!

TVアニメ『凪のあすから』キービジュアル第3弾 (C)Project-118/凪のあすから製作委員会
TVアニメ『凪のあすから』キービジュアル第3弾 (C)Project-118/凪のあすから製作委員会

 昨今、「1話切り」と呼ばれるように、序盤の「つかみ」が弱いと視聴を断念してしまう人も少なくありません。しかし、途中から物語が大きく動き出し、一気に視聴者の心を掴んだ作品も魅力的です。

※本記事は、『STEINS;GATE』『新世界より』『凪のあすから』のネタバレを含みます。

●『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)

 同題ゲームソフトが原作のアニメ『STEINS;GATE』は、途中から面白くなるアニメの代表格ともいえる作品です。本作は、中二病の「岡部倫太郎」が過去にメールを送信できる技術で過去を改変した結果、仲間が死ぬ悲劇的な未来を招きます。岡部はその未来を回避するため、タイムリープを繰り返すのです。

 序盤は物語がゆっくり進み、大きな出来事もないため、視聴者のなかには盛り上がりに欠けると思った人もいるでしょう。ところが、悲劇が訪れる中盤から一転、物語が大きく動き出します。さらに繰り返し観ると、気付かなかった伏線を発見できる、味わい深い作品です。

 放送から14年以上が経った現在もファンは多く、「序盤はテンポが悪いところもあるが、すべて後半のための布石。繰り返し観ると、これが伏線だったのかと探すのが楽しくなる」「キャラのクセが強くて序盤はとっつきづらいが、中盤になると重い内容からそれぞれのキャラへ感情移入して、最後には全員魅力的に見える」と絶賛する声が絶えません。

●『新世界より』

 2012年に放送された『新世界より』(原作:貴志祐介)は、人類が「呪力」を手にした1000年後の世界を舞台に「渡辺早季」たちが血塗られた歴史を知り、平穏だった日常が徐々に歪んでいく物語です。構成は「12歳」「14歳」「26歳」に分かれ、それぞれで重大な事件が描かれます。

 前半は世界観の具体的な説明がないまま物語が進むため、ストーリーをつかみづらく離脱してしまう人もいました。しかし、徐々に世界の真相が明らかになり、後半では人間に従っていた「バケネズミ」が反旗を翻し、人間との激しい戦いを繰り広げます。最終的に人間側が勝利するものの、これまでの価値観を揺るがすバケネズミのとある真実が判明するのです。

 終盤からの怒涛の展開には、視聴者から「前半は基本的に世界観の描写だけでやや退屈だったが、後半の生き残りを賭けたバトルは手に汗握るほどひきこまれた」「それぞれの事件に伏線を忍ばせておき、最後に一気に結び付けてくる。後半になるほど驚きがあり、どうやって切り抜けるのかドキドキする」と高く評価する声があがりました。

●『凪のあすから』

 オリジナルアニメ『凪のあすから』では、人間が陸と海に分かれて暮らす世界を舞台に、海底の村で暮らす4人の中学生「先島光」「向井戸まなか」「比良平ちさき」「伊佐木要」が、陸で暮らす中学生「木原紡」と出会い、複雑な恋愛模様を繰り広げます。

 序盤は、先の5人に小学生の「潮留美海」と「久沼さゆ」が加わり、複雑な人間関係を描きつつも、通常の青春恋愛作品のように見えました。ところが、中盤で海中に暮らす人たちが長い眠りについたことで状況が一変します。自分だけ陸に取り残されて成長したちさき、中学生になった美海とさゆ、眠りから覚めてとある気持ちをなくしてしまったまなかなど、さまざまな事情が絡み合いならがらも、誰かを想う切なさと尊さが丁寧に描かれました。

 本作を最後まで視聴した人からは、「後半になるにつれて、ドロドロの一歩手前ぐらいまでなるのが切なくてほんと好き」「海を用いた心理描写は圧巻のひと言で、感情を高ぶらせて大泣きしてしまった」と、涙を流した人も多かったようです。

(LUIS FIELD)

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