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『モンスターファーム2』リメイクで変わる? ユーザーを楽しませたバグ・小ネタ3選

2020年秋にNintendo Switch、iOS/Androidで移植版アプリとして配信される、『モンスターファーム2』。前作『モンスターファーム』と合わせて多くのファンがいるタイトルですが、プレイステーションでの発売当時、多くのバグや小ネタでプレーヤーを悩ませ、また楽しませてくれました。

ゲーム難易度さえ左右する?愛すべきバグ・小ネタたち

『モンスターファーム2』 (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
『モンスターファーム2』 (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.

 コーエーテクモゲームスからプレイステーション用ソフトとして1999年に発売され、今も多くの人に愛される『モンスターファーム2』(以下、MF2)。前作『モンスターファーム』からのファンである筆者は、発売当時、すぐにのめり込んでいったのを覚えています。

 たくさんの要素が追加され、前作と変わらない育成難易度と面白さが魅力だった『MF2』。そんな名作としての側面がある一方で、今作には育成の面白さ・難しさを大きく左右するさまざまなバグ・小ネタがありました。

 移植版でもそのまま残ってほしいものから、これは改善されるとうれしいな……というものまで。今でも筆者が忘れられない3つのバグ・小ネタを紹介したいと思います。

(1)「プールバグ」ひ弱なモンスターもカッチカチになる?

『MF2』は前作同様、ライフ・ちから・かしこさ・命中・回避・丈夫さと6種類のステータスがあります。モンスターにはそれぞれ、各パラメータの上がりやすさがA(適性が高い)~E(適性が低い)の5段階に割り振られます。彼らを育てるプレーヤー=ブリーダーは、その種族・モンスターの適性に合わせてトレーニングを選択し、モンスターを育てていくわけです。

 トレーニングには、ひとつの能力を育てる「軽トレ」と、ふたつの能力が上がりひとつの能力が下がる「重トレ」があります。そして重トレのひとつである「プール」(丈夫さが大アップ、ライフが小アップ、かしこさが小ダウン)をすると、モンスターの丈夫さとライフの適性がひっくり返ってしまうのです。

 この影響で、もともと丈夫さの適性が高い種族がプールをしても、思ったような成長が得られません。逆にライフ適性A、丈夫さ適性Eと極端な適性を持つ「プラント」などの種族は、それこそカッチカチな能力にすることができました。

 よくも悪くも、育成に大きく影響したプールバグ。しかし『MF2』は前作と違い、丈夫さがそのまま「モンスターの頑丈さ」に直結しません。ちからやかしこさといった、技の威力を高めるパラメータも高くないと、ダメージを軽減できませんでした。

 もともと『モンスターファーム』は、ちからorかしこさ、命中、回避が絶対的に必要とされるゲームシステムです。前作以上に存在感が薄れてしまった丈夫さ。移植版で少しは日の目があたるといいですね……。

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