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苦労の連続だった初代『ロボコン』 制作現場で生まれた画期的な「発明」とは

1974年から77年にかけて放送された特撮テレビドラマ『がんばれ!!ロボコン』シリーズの最新作、『がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』の上映が7月31日にスタートします。45年以上にわたって愛される「ロボコン」シリーズですが、初期の特撮番組ということで、さまざまな苦労がありました。

「ロ~ボコン、0点!」

1974年に登場し、ロボットコメディーの代表的キャラクターとして愛され続けている、ロボコン
1974年に登場し、ロボットコメディーの代表的キャラクターとして愛され続けている、ロボコン

 1974年から77年にかけて放送された特撮テレビドラマ『がんばれ!!ロボコン』(以下、ロボコン)シリーズの最新作、『がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』の上映が7月31日にスタートします。1999年にもリメイク版『燃えろ!!ロボコン』が放送されるなど45年以上にもわたって愛されるシリーズとなっています。

 しかし当初、ロボットのコメディという前例がない特撮番組を実現させるまでにはさまざまな苦労がありました。制作陣の苦労など全く知らず、小さいころに『ロボコン』を見て楽しんでいたライターの早川清一朗さんが語ります。

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『ロボコン』と聞いて真っ先に思い出すのが、ガンツ先生の「ロ~ボコン、0点!」という台詞です。小さいころにはテストの点が悪かったクラスメイトを「だ~れだれ、XX点!」とガンツ先生の真似をしてからかっていた記憶もあります。さすがに昔の話なのでもう名前も覚えておりませんが、この場を借りて当時のクラスメイトに謝罪します。どうもすみませんでした。

 さて、『ロボコン』はロボット学校に通っているG級ロボットのロボコンが、A級ロボットを目指して、持ち前のロボ根性で奮闘する物語です。放送話数は118話と、現代のように特撮番組の放送は最大でも1年間と決められている状況下では、おそらく二度と『ロボコン』を超える話数の作品は登場しないであろう偉大な記録です。

 ただ、この時代は特撮と言えばヒーローが主流の時代であり、ロボットによるコメディ番組の実現にこぎつけるまでには、並々ならぬ苦労があったそうです。

 本作をプロデュースしたのは、『仮面ライダー』シリーズを立ち上げた平山亨氏と、後に多くのスーパー戦隊シリーズをプロデュースした鈴木武幸氏です。特に鈴木氏にとって本作は特撮番組のデビュー作であり、著書「スーパーヒーロー 夢を追い続ける男」でも多くの苦労話を語ってくださっています。

【画像】令和の「ロボコン」は中華屋で奮闘? 新たな「ロビンちゃん」の可愛さにも注目(5枚)

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