「グロくてびっくり」から「暴力ヒロイン」まで“驚愕”続きの秋アニメ　視聴者の予想を超えた演出4選

「最初からクライマックス」という声も

　ついに秋アニメシーズンが到来し、話題作の初回放送が続々とスタートしています。今期は衝撃的な展開から始まる作品から、思わず目を疑うような仕掛けがある作品まで、視聴者の予想を軽く超えるラインナップが勢ぞろいです。なかでもアニメファンを驚かせた注目の4作品をご紹介します。

●穏やかなSFラブコメ……じゃなかった！

　まず視聴者から驚きの声があがっていたのが、アニメ『永久のユウグレ』です。本作は近未来を舞台に、最愛の彼女にそっくりのアンドロイドと世界を巡る物語で、2025年9月25日にプロローグとなる第0話、10月2日に第1話が放送されました。

　公式サイトでは「P.A.WORKSのオリジナル本格ラブストーリー」と紹介されているうえ、制作を手がけたP.A.WORKSは『花咲くいろは』や『SHIROBAKO』などのお仕事シリーズで知られているアニメスタジオです。そのイメージもあり、本作を穏やかなSFラブコメと思い込んでいた人も多かったでしょう。

　しかし第1話では激しいバトルアクションが展開され、流血や人体破損といったショッキングな描写も数多く登場しました。ネット上では「これがP.A.WORKSてマジか」「意外とグロくてびっくり」「彼らの本気を見た」などの声が相次ぎ、早くも話題を集めています。

●ヒロインが拳ひとつで悪徳貴族をボコボコに

　予想外の展開でいえば、アニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』に衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか？

　本作は、シリーズ累計187万部を突破した人気小説を原作とする悪役令嬢ファンタジーです。始まりこそ舞踏会での婚約破棄、よくある断罪イベントから幕を開けますが、ヒロインの「スカーレット・エル・ヴァンディミオン（CV：瀬戸麻沙美）」は、ただ断罪されるだけの悪役令嬢ではありません。

　令嬢でありながら「狂犬姫」の異名を持つ武闘派で、オープニング後の回想シーンでは「私は子供の頃からとにかく人を殴るのが好きでした」という衝撃のカミングアウトが放たれます。

　さらに回想が終わるや否や、スカーレットが目の前の悪徳貴族たちを拳ひとつでねじ伏せ、舞踏会の会場は瞬く間に修羅場と化しました。ネット上には「最初からクライマックス」「これは近年稀に見る暴力ヒロイン（笑）」といった声が広がり、原作を知らない視聴者の度肝を抜いたようです。

●7年越しの新作アニメに異変？

　あやかしが住む世界「隠世（かくりよ）」を舞台にした宿飯ファンタジー『かくりよの宿飯 弐』は、物語とは別のところでファンをザワつかせました。

　本作は、2018年4月放送の第1期からおよそ7年ぶりとなる新作アニメです。制作には第1期を手がけたGONZOに加え、『ざつ旅 －That’s Journey－』などで知られるマカリアが参加し、主要スタッフの多くも一新されています。その影響もあってか、第1期と比べて作画の雰囲気やタッチに変化が見られ、ファンから「作画こんな感じだったっけ？」「みんな若返ってない？」「平成感が薄れて現代的になった」などの声が相次いでいました。

●まさかの演出で飯テロ被害者続出

　放送前から何かと注目を集めていたアニメ『野原ひろし 昼メシの流儀』も、いろいろな意味で視聴者に衝撃を与えました。『クレヨンしんちゃん』の公式スピンオフにあたる本作は、しんちゃんの父「野原ひろし（CV：森川智之）」が、限られたおこづかいのなかで「最高の昼メシ」を追い求める姿を描きます。

　とりわけ話題となったのは、物語の見どころとなる料理シーンです。これまで飯テロアニメと呼ばれる作品では、緻密な作画で料理を再現するのが定番でしたが、本作ではなんとその場面だけ実写映像に切り替わるという大胆な演出が採用されています。深夜に軽い気持ちで視聴した人びとが、強烈な飯テロの被害に遭ったことはいうまでもありません。